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谷垣氏不支持 派内から反論も
9月6日 17時5分

自民党総裁選挙を巡って、再選を目指す谷垣総裁の出身派閥である古賀派の会合で、古賀元幹事長が、谷垣氏を支援することはできないという考えを改めて示したのに対し、谷垣氏に近い議員は「谷垣氏を交代させる理由が見当たらない」と反論し、派内の対立が表面化しています。

この中で、古賀元幹事長は「今回の総裁選挙は、まさに政権奪還に向けての確固たる態勢作りが大事だ。谷垣総裁には『古賀派の中にも強い意欲を示している人がいるし、新しい人をしっかりとステージに乗せる状況になるよう努力したい』と伝えた。私は、その信念の下に進めたい」と述べ、谷垣氏を支援することはできないという考えを改めて示しました。
これに対し、谷垣氏に近い小里泰弘衆議院議員は「3年前、谷垣氏は、捨て石になる覚悟で総裁を引き受け、政権奪還まであと一歩のところまで来た。今、谷垣氏を降ろす理由が見当たらない」と反論しました。
また、同じく谷垣氏に近い中谷政務調査会長代理は「谷垣氏は2人の総理大臣を交代させ、与党を分断するなど功績を挙げた。今、総裁が交代すると、『近いうちに信を問う』という衆議院の解散を巡る約束が不確かなものになる」と述べ、谷垣氏の再選に協力を求めました。
一方、ほかの派閥の会合でも、総裁選挙を巡る発言が相次ぎました。
このうち、立候補する意向の町村元官房長官は、立候補に前向きな考えを示している安倍元総理大臣も同席するなか、「堂々たる活発な政策論争を行い、国民から『これぞ自民党』と言われるような姿、形になればいいと思っている」と述べました。
また、麻生元総理大臣は「総裁選挙が話題になっているが、谷垣総裁が今国会中の衆議院の解散を実現させるために奮闘しているなかで、谷垣氏の足元を乱すような発言はいかがなものかと思う。われわれが目指すべきは一刻も早い政権奪還であり、そのために何をすべきか冷静に判断して行動してもらいたい」と述べました。

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