のぼりべつクマ牧場(登別市登別温泉町、駒井政広園長)で、人気アイドルグループ・AKB48のメンバー選出方法をまねて行われていた「NKB選抜総選挙」の結果がまとまった。ニイサ(20歳)が見事、センターを射止め、本家顔負けの“女の戦い”に終止符が打たれた。ポスターも完成し、ブロマイドがクマ山売店で先行発売されている。同牧場は「ファンクラブの結成も考えたい」と本格的なアイドル路線で売り出す考えだ。
総選挙は観光客にクマの生態に関心を深めてもらう狙いで実施。のぼりべつ(N)、クマ(K)、牧場(B)の頭文字を取った。
21頭が飼われている第2牧場の最も餌がもらいやすい通称・中央ステージに多く立った雌ヒグマに、センターの称号が与えられる企画。2月から7月末まで飼育員が毎日午前11時、午後2時半の2回チェックした。
結果は、ニイサが中間発表後もトップの座を守り抜き、ステージに149回立ってセンターの地位を獲得。次いでニイサと双子のニイヨ(20歳)109回、キャンコ(同)84回と「仲良し3頭」が1〜3位を占めた。
4位は小柄なノリピー(23歳)75回、5位サザエ(22歳)69回、6位クララ(21歳)58回、7位スズリ(16歳)33回となり、上位7頭による“神セブン”が決定した。
同牧場によると、ニイサは体が一番大きく、仲間から頼られる存在で、大好物のリンゴを毎日たっぷり食べる「元気っ娘(こ)」という。A0判の特大ポスターも出来上がり、ポストカードとなるブロマイドも1枚100円で販売している。
総選挙を企画した佐藤義雄事業課長は「個性豊かなクマたちを見にきてほしい。おてんばな所が愛されると思うので『NKB』をどんどん売り出していきたい」と意気込んでいる。
(粟田純樹)
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