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「穏やかな人柄だったのに」 突然の凶行に衝撃広がる さいたま・女性殺人事件

産経新聞 8月26日(日)12時0分配信

 さいたま市南区太田窪の民家で25日朝、この家に住む無職、栗原秀子さん(77)が刃物で刺されて殺害された事件。栗原さんを知る人たちは「穏やかな人柄だった」と口をそろえるだけに、突然の凶行は近隣住民らに大きな衝撃を与えている。

 「物静かな女性。恨まれるような人ではない…」

 栗原さんを知る近所の女性(73)は、悲しげにそう語った。

 閑静な住宅街にある栗原さん方の周辺はこの日、現場を調べる県警の捜査員や、集まった報道陣で物々しい雰囲気に包まれた。別の知人女性(79)も「ご親族の気持ちを考えると胸が詰まる。1日でも早く、事件が解決してほしい」と願いを込めていた。

 一方で、住民によると、現場周辺では最近、不審者の目撃情報が相次ぎ、不安の声があがっていた。これを受け、住民らはパトロール隊を組み、夕方などに地元を巡回、警戒していた矢先だったという。

 浦和署捜査本部の調べでは、栗原さんは室内で犯人に背後から襲われたとみられ、背中などを刃物で刺されて死亡。26日に司法解剖して、詳しい死因を調べる。これまでに、現場周辺で悲鳴を聞いた人は確認されておらず、凶器も見つかっていないという。

 捜査本部によると、栗原さんの長男(50)は25日午前7時40分ごろ、仕事のため自宅を出発。約20分後、栗原さんから長女(48)に携帯電話で呼び出しの連絡があり、長女が訪れたところ、玄関の鍵が開いた状態で、室内に栗原さんが意識を失って倒れていた。

 長女は栗原さん方から徒歩数十分の距離のさいたま市内に居住し、週に数回、様子を見に訪れていた。捜査本部は栗原さん周辺にトラブルがなかったか調べている。

 捜査本部は、長女が電話を受けたという同日午前8時から間もなく、栗原さんが何者かに襲われたとみて、不審な出入りがなかったか捜査。また、室内から奪われた金品などがないか、確認を進めている。

最終更新:8月26日(日)12時0分

産経新聞

 

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