さいたま・南区の女性殺害:遺体に深い刺し傷 周辺に不審者情報 /埼玉
毎日新聞 8月27日(月)11時16分配信
さいたま市南区太田窪の無職、栗原秀子さん(77)が25日に自宅で殺害された事件で、背中などにある数カ所の刺し傷にかなり深い傷があることが26日、捜査関係者への取材でわかった。「1カ所は突き抜けているとみられる」(捜査幹部)という。
捜査関係者によると、栗原さんが倒れていた場所には大量の血痕があった。遺体には加害者に抵抗した際にできる傷がみられないことから、逃げようと背中を向けたところ後ろから刃物で刺された可能性があるという。
近所に住む親族の女性(77)は「秀子さんは『変な男の人が家の周りをうろついているのを見て怖い』と言っていた」と指摘。捜査本部もこうした不審者情報を把握しており、確認を急いでいる。
捜査本部のこれまでの調べでは、栗原さんは25日午前8時過ぎに近くに住む長女に電話をかけ、長女が栗原さん宅を訪れたところ、倒れている栗原さんを発見。午前8時19分に110番した。捜査本部は、長女が電話を切ってから発見するまでの十数分間に栗原さんが殺害された可能性があるとみて調べている。
近所の女性(73)は「事件のあった25日は朝8時から外で洗濯物を干していたが、悲鳴も物音も聞こえなくて気付かなかった」と話し、親族の女性は「お友達も多くて旅行が好きで明るい人だった」と語った。近所の住民らも「恨みを買うような人じゃない」と口をそろえ、「早く解決してほしい」と話した。【田口雅士、山本愛】
8月27日朝刊
最終更新:8月27日(月)11時16分
- [ Yahoo!ロコ - 地図 ]