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写真家草分け 下岡蓮杖の作品発見
9月6日 20時41分

写真家草分け 下岡蓮杖の作品発見
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江戸末期に写真館を開き、写真家の草分けといわれる下岡蓮杖が撮影した写真が、埼玉県入間市の旧家で見つかり、日本の写真史を研究するうえで貴重な発見として注目されています。

江戸末期に生まれた下岡蓮杖は、今から150年前の文久2年に横浜で写真館を始めたほか、多くの写真家を育てた商業写真家の草分けといわれています。
発見されたのは、ガラスの板に特殊な液を塗って撮影する「湿板写真」で、縦7.5センチ、横6センチのガラスの板に、まげ姿でそろばんを持った男性が写っています。
入間市博物館が、市内の旧家が古くから仏壇に供えて保管していた写真を専門家に依頼して鑑定したところ、じゅうたんの模様などから蓮杖の作品だと確認されました。
写っている人物は、写真の所有者の曽祖父の父親に当たる人で、当時、横浜で米や生糸を販売していた商店の番頭だったということです。
写真の裏には明治2年に撮影されたと記されています。
博物館によりますと、蓮杖の「湿板写真」は、これまで国内で8例しか見つかっていないということで、日本の写真史を研究するうえでも貴重な発見だということです。
入間市博物館では、写真を今月29日と30日に一般公開するということです。

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