オバマ米大統領、１００万人の雇用増約束

６日、米ノースカロライナ州シャーロットでの民主党大会で演説するオバマ大統領（ＡＰ＝共同）

　オバマ米大統領（５１）は６日夜（日本時間７日午前）、南部ノースカロライナ州シャーロットで開催中の民主党大会で、大統領候補指名を受諾する演説を行った。再選に向け、２０１６年末までに製造業で１００万人の雇用創出を目指すと約束。１０年間で４兆ドル（約３１５兆円）超の財政赤字を削減、１４年末までに輸出を倍増する計画を堅持し、米国が直面している問題は「解決可能」と宣言した。

　外交・安全保障では「世界最強の軍を維持する」と表明。米国は「中国に対抗する」と述べ、経済面で中国の攻勢に打ち勝つ姿勢も強調した。

　１１月６日に迫った大統領選に向け、共和党大統領候補のロムニー前マサチューセッツ州知事（６５）との間で「根本的に異なる二つの未来」のどちらを選ぶかを迫った。

　バイデン副大統領（６９）も副大統領候補として指名を受諾し、民主党大会は３日間の日程を終え閉幕。ロムニー氏、ライアン下院予算委員長（４２）の共和党正副大統領候補との争いは、接戦のまま本番に突入した。

　オバマ氏は演説で、医療保険改革のほか、イラク戦争を公約通りに終わらせ、国際テロ組織アルカイダのウサマ・ビンラディン容疑者を殺害したことを挙げ、１期目の成果を強調した。

　一方で「何十年もかけて積み上げられた問題の解決は数年では無理だ」として改革は道半ばであり、米国の復活にはさらに４年の任期が必要だと主張した。

　雇用創出や財政赤字削減、輸出増などにより中間層を支援する重要性を訴え、ロムニー氏が大統領になると過去に逆戻りすると批判。２０年までに原油の純輸入量を半減する構想も示した。（共同）

（2012年9月7日17時13分  スポーツ報知）

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