細野氏立候補見送り 首相の再選ほぼ確実に
日本テレビ系(NNN) 9月7日(金)14時24分配信
民主党の代表選挙への立候補を検討していた細野環境相は7日、福島第一原発事故対策や東日本大震災の被災地復興での閣僚としての仕事を優先すべきと判断し、立候補を見送る考えを表明した。細野氏は、立候補すれば野田首相(民主党代表)の有力な対抗馬になるとみられていて、周辺にも意欲を漏らしていた。しかし、野田首相と対決してまで立候補する理由を見つけきれず、ギリギリで断念した形。
細野氏は「今、首相に私自身は代表選には出馬をしないということを伝えてきた。悩みに悩んでまいりました。そういう中にあって、自分の今やっている役割はないがしろにできない。まだまだ課題がたくさんあるので、まずは福島、宮城、岩手にしっかりと向き合っていきたい」と述べた。
41歳という若い細野氏を推す声が民主党内で広がった背景には、支持率が低い野田首相のままでは「選挙を戦えない」という議員心理があった。同僚議員たちの切実な声を受ける形で、細野氏は周辺には立候補に前向きな考えも見せていた。しかし一方で、「政策的な対立軸が何かあるのか」「細野氏の立候補には大義がない」という否定的な声も急速に強まっていた。
細野氏が出馬を見送ったことで、野田首相の陣営は「これで事実上の無投票再選だ」と話している。野田首相の再選はほぼ確実になったと言えそうだ。野田首相は7日夕方に記者会見し、正式に出馬表明する方針。
一方、自民党総裁選挙で再選を目指す谷垣総裁と、出馬を促す声がある石原幹事長が7日朝、大島副総裁を交えて会談した。2人とも出馬すれば、「共倒れになる」との見方が強いため、どちらかに一本化できないか調整しているが、なお難航している。
最終更新:9月7日(金)14時24分
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