ナイジェリアとの3位決定戦を控えたU−20女子日本代表が6日、埼玉県内のグラウンドで練習を行った。1次リーグ第2戦(8月22日)のニュージーランド戦後、右股関節を痛め戦列を離れていたMF仲田歩夢(19)が全体練習に復帰。紅白戦にも出場し、「最後なんでゴールを取りたい」と最終戦への出場に意欲を見せた。また、これまで出場機会のなかったDF和田奈央子(19)、MF加藤千佳(19)も紅白戦で交互にレギュラー組でプレーし、出場をアピールした。
美しきMFに笑顔が戻った。別メニュー調整を続けていたMF仲田が6日の練習に合流。最後のシュート練習では精度の高いキックを決め続け、ナイジェリア戦出場をアピールした。ようやくの練習復帰に、「サッカーをしたくてウズウズしていたので、(練習合流の)一番の感想は楽しかった。心拍数も、気持ちも上がった」と満面の笑みを浮かべた。
2010年U−17女子W杯の準優勝メンバー。今大会は初優勝を目指して意気込んでいたが、思わぬ負傷に苦しんだ。1次リーグのニュージーランド戦では先発出場したが、前半11分に自らのオウンゴールで先制点を献上し、その18分後に涙の途中交代となった。試合後は右股関節の違和感を訴え、そこから別メニュー調整が続いていた。
「いつもはあまりケガをしないのに、タイミング悪いなあと思ったけど、自己管理ができていなかった」。仲田は反省交じりに振り返るが、宿舎ではDF土光や浜田の励ましを受けて気持ちを切り替え、ここまでの回復につなげた。
この日の紅白戦では、サブ組の2列目左でプレーし、切れ味鋭い動きを見せた。「優勝はなくなりましたが、可能性のある銅メダルを取りたい。ナイジェリアはフィジカル、スピードがあるけど、技術は日本が上。相手は最後に運動量が落ちる感じがするので、途中出場でも、ゴールを決めたい」。残るは1試合。自らのゴールで、苦しんだ大会を笑顔で締めくくる。
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