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被災農家がトマト収穫 宮城9月7日 13時18分
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宮城県東松島市で、津波で被災した若手農家の人たちが共同で設立した農業生産法人によるトマトの収穫が盛んに行われています。
東松島市赤井の農業生産法人「イグナルファーム」は、東日本大震災の津波で家族5人を失った若手農家の阿部聡さん(34)が、去年12月に同じ年代の仲間3人と共同で設立しました。
「イグナル」の名は、震災から立ち直って『良くなる』ということばにかけて付けられ、1.2ヘクタールの土地で行われてきたハウス栽培のトマトの初めての収穫が盛んに行われています。
室温がほぼ30度に管理されたハウスの中では、赤く色づいた直径4センチほどの中玉のトマトが実っています。
阿部さんたちは、へたが取れないように注意しながらトマトを1つ1つ丁寧に収穫していきました。
収穫量は1日およそ1トンで、農協を通じて大手スーパーの店舗で「復興トマト」の名で販売されていて、消費者からは「酸味と甘みのバランスが良い」と高い評価を受けているということです。
阿部さんは「全国からのさまざまな支援に対する感謝の気持ちを込めたトマトです。多くの人たちに味わってもらうことが復興の応援になります」と話しています。
阿部さんたちのトマトの収穫は12月一杯まで続きます。
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