震災がれきバイオリン:澤さん奏でる 全身全霊込め作り、演奏すれば…素晴らしい音楽に /和歌山

毎日新聞 2012年09月06日 地方版

 紀伊半島豪雨から1年に合わせ、東日本大震災被災地のがれきで作ったバイオリンがこのほど、和歌山市民会館で演奏された。国内外の奏者1000人が10年かけて弾き継ぐ企画の一環で、和歌山市出身のバイオリニスト、澤和樹さん(57)=東京都日野市=が豪雨被災地支援コンサートで奏でた。この楽器の県内での演奏は初めて。

 冒頭、澤さんが楽器の由来について、「津波で流された岩手県沿岸の民家のがれきから作られた。津波に耐えた『奇跡の1本松』で知られる陸前高田市の高田松原の松も使われている」と説明。楽器裏面に描かれた1本松の絵を紹介した。

 澤さんがこの楽器で奏でたのは、バッハの「G線上のアリア」。静かな響きがホールを包んだ。観客は演奏後の拍手を控え、全員で震災・水害の犠牲者に黙とうを捧げた。

 その後、澤さんが常任指揮者を務める千里フィルハーモニア・大阪が出演し、シューベルトの交響曲「未完成」など4曲を演奏した。がれきで作ったバイオリンは、アンコールでも登場。澤さんらが明るい舞曲を演奏し、心の復興への希望を託した。

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