女性への強制わいせつ容疑で逮捕された元ソフトバンク捕手・堂上(どううえ)隼人容疑者(30=24日に契約解除)。犯行があった同県粕屋郡内などでは同様の手口のわいせつ事件が頻発しており、県警は関連を調べている。堂上容疑者は過去に性犯罪歴があり、最近は飲みの席で「裏の顔」を見せることもあったという。
堂上容疑者は強肩強打の捕手として、プロスカウト陣にも才能を高く評価され、レッドソックスとマイナー契約を結ぶ寸前までいった。ところが性犯罪歴がネックとなり、ビザがおりずに白紙に。
同様の理由で国内球団も二の足を踏む中、救いの手を差し伸べたのがソフトバンクだった。
当時から球団内には「絶対に取るべきではない」との意見があったものの、最終的には更生しているものとして2008年のドラフトで育成選手として獲得。入団時にはナインに前歴が知れ渡ることになり、一部では「そんな選手を取って大丈夫なのか」との声も噴出した。その不安を取り除くためか、「入団時に禁酒の覚書を交わしたと聞いている」(関係者)との話もある。
実際、入団当初は酒席でもお茶を飲んでいたようだが、最近は禁を破り、酒を飲む姿がナインによって頻繁に目撃されていた。
キャバクラなどの女性がいる店で酔った際には、明らかに表情が一変することもあったという。そのため、選手の間では「目つきがやばくなっているけど、あいつは大丈夫なのか」と話題になっていたとか。
ソフトバンクが堂上容疑者に“最後のチャンス”を与えたこと自体は責められないが、入団させたからには責任を持って更生をサポートする必要があった。「直らないものだったのでしょうね。今さら言っても遅いが、獲得すべきではなかったし、獲得したからにはこういう事件を起こさせてはいけなかった」(チーム関係者)
ソフトバンクは今季、メジャー119勝の実績を買ってブラッド・ペニーを入団させた。素行不良で他球団から「絶対に大問題を起こす」と指摘されていたにもかかわらず、強行獲得。大方の予想通り、1試合のみの登板で帰国した。勝利優先の補強が失敗に終わったわけだが、今回の件も同じことがいえるのではないか。球団史上初のリーグ3連覇を目指すチームに水を差してしまったことだけは間違いない。
☆どううえ・はやと=1982年3月12日生まれ。神奈川県出身。武相高から横浜商大に進み捕手に転向すると才能が開花。4年時には日米大学野球選手権に出場し複数球団のドラフト候補となるが指名されず日産自動車入り。しかし入社2年目に退社し2006年に四国九州アイランドリーグ・香川に入団。毎年中心選手として活躍したがドラフト指名はなく、08年の育成ドラフト5位でソフトバンクに入団。今季は一軍試合出場はなく通算でもわずか8試合。身長181センチ、体重87キロ。右投げ右打ち。今季の推定年俸は650万円。24日に契約解除された。

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