2008-09-05 パラリンピックに初の報奨金
■[News]<障害手帳不正>医師宅など捜索 北海道警

聴覚障害の障害者手帳不正取得問題で、北海道警生活経済課などは3日、札幌市中央区の耳鼻咽喉(いんこう)科医、前田幸※(よしあき)医師(73)が診断書に実態と異なる記載をした疑いが強まったとして、自宅や医院など関係先を虚偽診断書作成容疑で家宅捜索した。前田医師は疑惑を全面的に否定している。
捜索を受けたのはこのほか、前田医師に患者を紹介した芦別市の元労組幹部(67)ら仲介者数人の自宅など。また、札幌市などへの診断書の申請を代行した同市西区の社会保険労務士(67)についても、行政書士法違反容疑で自宅を家宅捜索した。
これまでの調べでは、前田医師は94年以降、828人の聴覚障害手帳取得にかかわり、その大半を両耳が全く聞こえない最重度の聴覚障害2級と診断した。しかし、道警が約300人から事情を聴いたところ、多くが不正を認めているという。
市と道は3日、虚偽診断書作成容疑で前田医師を道警に告発した。この問題を巡っては、不正情報が道に寄せられていたにもかかわらず、関係職員が放置していたことも判明。高橋はるみ知事は「責任の取り方を真剣に考える」と話した。【大谷津統一】
※は「日」の下に「立」
■[News]<パラリンピック>政府が報奨金制度を創設 金は100万円

政府は3日、北京パラリンピックから、オリンピックに準じてメダリストに対する報奨金制度を創設することを決めた。金メダル100万円、銀メダル70万円、銅メダル50万円を贈る。障害者競技を支援し、競技人口のすそ野を広げる狙いだ。
■[News]今年1−8月 HIV感染者・患者数 過去最多の県内3人

県は3日、県内で今年1‐8月のエイズウイルス(HIV)患者と感染者の報告数が計3人(すべて男性)に上ったと発表した。県内では1995年に患者の初報告があって以来、毎年、ゼロから2人で推移していたが、今年は早くも年間報告数を上回り、過去最多となった。
県健康増進課によると、感染が確認された人が2人、肺炎や呼吸器障害といったエイズ症状が確認された患者が1人。感染原因は、2人が同性間の性的接触で、残る1人は不明という。
同課は「全国では昨年の患者と感染者数が過去最高の約1500人に膨らんでおり、県内でも感染の広がりが心配される」とし、保健福祉事務所で無料・匿名の抗体検査や相談を受けるよう呼び掛けている。
■[News]北京パラ五輪 車いす3競技出場の副島さん(諫早市出身) 「マラソンでメダルを」

6日に開幕する北京パラリンピックの男子車いすマラソンで、諫早市出身の副島正純さん(38)=福岡市東区=がメダル獲得を目指す。現地はコースが平たんなため、高速のレース展開が予想される。起伏の少ない地元の海の中道や、故郷・諫早の干拓地を練習場所に選び、過酷なトレーニングを積んできた。
副島さんは1994年、23歳のとき、実家の鉄工所で作業中に事故に遭い、車いす生活となった。絶望感から救ってくれたのが、友人に連れられて観戦した車いすマラソンの大会だった。最高時速70キロにも達するスピード感と迫力。鍛え上げられた選手たちが競い合う姿は、従来イメージしていた障害者スポーツの枠を超えていた。
事故の翌年の95年から競技を始め、2004年のパラリンピックアテネ大会に出場し、マラソンで10位になり、1600メートルリレーで銅メダルを獲得した。
マラソンは昨年、東京、ボストン、ベルリン、ホノルルであった各大会で優勝するなど絶好調。北京大会ではマラソンのほか、1500メートル、5000メートルにも出場する。
障害者スポーツ選手をサポートする「シーズアスリート」に所属し、自身と同じように働きながら競技に取り組む障害者を支援する傍ら、北京大会を前に1日60‐80キロの走り込みを重ねてきた。
週末、諫早湾の広大な干拓地に場所を移して練習していた副島さんは「地元の仲間たちのバックアップがうれしかった」と話し、北京大会に向けて「一番好きなマラソンでメダルがほしい」と意気込みを見せている。
■[News]【脳を守る】温かく見守る脳血管障害性認知症

脳卒中の症状は手足のマヒや言葉の障害が主ですが、ときに認知症を来たすことがあります。
70歳代の男性は2年前に突然、左の手足が動かなくなり、右脳の脳梗塞(こうそく)と診断されました。懸命のリハビリテーションの結果、つえを使えば何とか自分で歩けるようになっています。しかし、左手はほとんど動かず、すべての行為は右手だけで行うようにしています。最近、急に認知症の症状を示すようになってきました。
まず、もの忘れが激しくなりました。スーパーに買い物に出かけますが、連日カップめんを買ってきます。カップめんを買ったということを忘れているのです。部屋の中はカップめんであふれています。
テレビを見ていて、さほど悲しくもない場面で声を出して泣いてしまいます。また突然、笑い出すこともあります。友人のお通夜の席で焼香中に笑いが止まらず、声を出してしまいました。「情動失禁」と呼ばれるもので感情の抑制がきかず、まるで尿を失禁するように感情をもらしてしまうのです。
さらに穏やかな性格だったのに、些細(ささい)なことで大声を出して怒ったりします。脳神経外科を受診したところ「脳血管障害性認知症」と診断され、薬を飲んでいますが症状は進む一方です。
今回紹介した脳血管障害性認知症は、脳卒中の後に認知症をきたすものです。脳卒中には血管が詰まる「脳梗塞」、血管が破れる「脳出血」と脳動脈にできたこぶ(脳動脈瘤(りゅう))が破れる「くも膜下出血」とがあります。脳血管障害性認知症は、3種類のどの脳卒中も原因になりえます。
アルツハイマー病による認知症とは症状が少し異なります。(1)症状が急に出る(2)手足のマヒなどの神経症状がある(3)高血圧がある(4)かつて脳卒中になったことがある(5)階段状に悪化する(6)情動失禁がある−などがその特徴です。
この脳血管障害性認知症にはよい薬はありません。アルツハイマー病の進行を抑えるといわれているドネペジルという薬を処方します。家庭や病院での温かい見守りが大切です。(県立医科大学脳神経外科 板倉徹)
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このコーナーでは、読者からのご意見、関心のあるテーマを募集しています。〒641−0012 和歌山市紀三井寺811の1、県立医大脳神経外科教授、板倉徹氏(ファクス073・444・1178)までお寄せください。
■[News]成田さん、4大会連続「金」ピンチ…軽い障害クラスに変更

【北京=藤田真則、近藤幹夫】6日に開幕する障害者スポーツの祭典、北京パラリンピックで、競泳の成田真由美選手(38)(運動機能障害)の4大会連続の金メダルに黄信号がともっている。
パラリンピックは障害の程度や運動能力で出場種目のクラスが決まる。成田選手は2日のクラス分けテストで、シドニー、アテネ両大会で金メダルに輝いた百五十メートル個人メドレーで、軽い障害のクラスに入ることになった。成田選手は脊髄(せきずい)損傷でバタフライが苦手だが、これまではバタフライを泳がなくて済むクラスだった。日本選手団は大会直前のクラス変更に抗議したが受け入れられず、結局、同種目の出場を取りやめた。
昨年12月の国際大会では自由形と背泳ぎもアテネ大会よりも1段階軽い障害のクラスに入れられて大苦戦。唯一、クラスが変わらなかった個人メドレーでの金メダルにかけていた。
成田選手は前回のアテネで7冠を達成するなど、過去3大会で15個の金メダルを手にしている。今回、3度にわたる股(こ)関節の手術を乗り越えて4大会連続の金に挑む成田選手は3日の練習後、「昨日は日本にいるコーチに泣きながら電話したが、終わったことを振り返っていても時間が過ぎるだけ。気持ちを切り替え、悔いのない泳ぎをしたい」と話した。
■[News]障害者支援センターりんご 豊見城・宜保に開所

【豊見城】社会福祉法人・青葉会(幸地伸理事長)の障害者サポートセンター「りんご」(大城琴施設長)が1日、豊見城市宜保に開所した。近郊市町村の在宅障害者(身体・知的・精神)やその家族らの支援を目的に開設された。市民生委員などと連携しながら、相談支援や情報交換、交流の拠点として期待される。
同日行われた開所式には、市や福祉関係者らが出席した。幸地理事長は「個々に適した障害者支援を実施し、在宅障害者の福祉向上に努めたい」とあいさつした。赤嶺要善副市長は「地域における障害者支援の拠点として、重要な役割を担うことを期待する」と開所を祝った。
■[News]詐欺:札幌の82歳女性、介護業者社長らを預金詐取容疑で告訴 /北海道

札幌市豊平区で高齢者向けアパート「絆(きずな) 福住館」(5月末閉鎖)を経営していた北広島市の介護業者「ハッピープランナー」(自己破産手続き中)の男性社長(6月に死亡)と介護福祉士、ケアマネジャーに預金約2800万円をだまし取られたとして、アパートに入居していた札幌市中央区の女性(82)が3日、詐欺容疑で札幌豊平署に告訴状を提出した。
告訴状によると、女性は07年10月に入居。直後に社長から「10年分の家賃や介護費用を預けてほしい」と言われ、同11〜12月、複数の金融機関で現金計約2800万円を引き出し社長に渡した。その後、返還を求めたが、社長は今年5月17日に「5月31日までに返済する」との借用書を書いただけで返済せず、同社は6月5日に自己破産した。【芳賀竜也】
■[News]パラリンピックに初の報奨金、「金」なら100万円

厚生労働省は4日、北京パラリンピックでメダルを獲得した選手に初めて報奨金を出すことを決めた。
財源は企業や一般人から広く募る予定で、金額は金100万円、銀70万円、銅50万円を目安に検討している。
オリンピックでは、日本オリンピック委員会(JOC)が1992年から、メダリストへの報奨金制度を実施。金300万円、銀200万円、銅100万円となっている。
パラリンピックの報奨金をめぐっては、98年の長野冬季大会で日本選手が大活躍したことから、旧厚生省が制度創設を検討する有識者懇談会を設置したが、障害者団体の間でも賛否が分かれるなどの理由で導入が見送られた経緯がある。
■[News]横手市:保険料誤徴収などで、職員7人を処分 /秋田

横手市は3日、介護保険料誤徴収で2人、パソコン不正使用で3人、交通事故で2人の計7人の男性職員を1日付で処分したと発表した。訓告が3人、厳重注意は4人。
訓告は、市民税課課長(52)と同課副主幹(50)=社会保険庁に介護保険料の控除依頼データを送信し忘れたミスで、1号被保険者(65歳以上)4866人の8月分年金から総額約2075万円が過少に、または多く天引きされた▽消防署副主査(36)=帰宅途中の軽傷交通事故。
厳重注意は、下水道整備課副主査(33)と同課主任(27)、監督責任者の同課長(59)=業務データを画像処理する際、情報政策課に無断でライセンスが必要なソフトを購入▽環境保全センター主席業務員(42)=出勤途中の軽傷交通事故。【佐藤正伸】
■[News]誓い・北京に挑む:北京パラリンピック/上 奈良恵里加さん /群馬

◇競泳(運動機能障害) 奈良恵里加さん(30)
6日に開幕する北京パラリンピックに、県内から3選手が出場する。障害と向き合い、困難を乗り越えてつかんだ北京行きの切符。これまで支えてくれた人への誓いを胸に、夢の舞台に立つアスリートの姿を追う。
◇亡母にささぐ努力の成果
いつも持ち歩くピンク色のノートがある。練習内容や気付いたことを書き留めておく「練習ノート」。表紙をめくると、「努力・勝利 努力は人を裏切らない」の大きな文字。昨年11月、知人が教えてくれた言葉を忘れないように書き付けた。苦しい練習が続いても前向きになれる魔法の言葉だ。
人一倍の努力を重ねてきた。先天性小児まひで小さいころから歩行が困難だった。水泳との出合いは小学校1年のとき。リハビリのためにと両親が習わせてくれた。最初は水が怖くて、泣いてばかりいた。プールサイドでふて寝したこともあった。だが、泳ぎを覚えると自力歩行もできるようになり、他の子供たちと同じように地元・前橋市の小中学校に歩いて通った。
私立高卒業後、障害者の国体に出場し、自由形と背泳ぎで優勝。その後もタイムを伸ばし国内で次々と優勝を飾り、視線は世界へ移った。00年にシドニーパラリンピックに初出場したが、個人種目ではメダルなし。雪辱を誓った4年後のアテネでは、宣言通り百メートルと五十メートルで銅メダルを獲得した。
「うちの両親は厳しかった。普通は過保護になるところだけど、逆に突き放した」。学校でいじめられても、「休んでいい」とは言わなかった。弱音を吐いたこともあったが、今は感謝の言葉しか出てこない。「他の子供たちと同じように育ててくれた。おかげで強くなれた」
3年前の冬、母美恵子さんが病気で他界した。享年55歳。水泳に引き合わせくれたのも、アテネのメダルを一番喜んだのも美恵子さんだった。
喪失感にさいなまれ練習もままならない時、美恵子さんが周囲に「北京にだけは行ってほしい」と話していたと友人から聞いた。生前、競技のことをほとんど話さなかった母の思いを知った。「お母さんに金メダルを」。北京に懸ける思いに拍車をかけた。
北京では個人種目の百メートル、五十メートル2冠を目標に掲げる。「母は天国じゃなく、いつも私の心の中にいる。だから北京でも一緒に戦う」。母のために。そして努力が裏切らないことを証明するために、最速を目指す。
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■ことば
◇競泳(運動機能障害)
四肢などの障害の程度に応じてS10からS1までクラス分けされ、五輪と同様に自由形▽平泳ぎ▽背泳ぎ▽バタフライ▽自由形リレー▽メドレーリレー――でタイムを競う。競泳は日本代表の得意種目で、パラリンピックアテネ大会では視覚障害も含め23個のメダル(金7、銀6、銅9)を獲得した。
■[News]視覚障害者のための機器展&相談会/7日に横浜

視覚障害者の生活の不自由さを改善する機器を一堂に紹介する機器展・相談会が7日、かながわ県民センター(横浜市神奈川区鶴屋町)で開催される。入場無料。
■[News]横浜で7日にアイフェスタ/福祉機器展&相談会

「アイフェスタin横浜2008〜視聴覚障害者総合福祉機器展&総合相談会」が七日、かながわ県民センター(横浜市神奈川区鶴屋町)で開催される。無料。
視聴覚障害者に生活の不便さを改善してもらおうと、日本網膜色素変性症協会神奈川支部が主催する。
福祉機器展には遮光めがねや拡大読書器、活字読み上げ機、音声ガイド付きガスコンロといった福祉機器約二百五十点が出品される。
眼科の専門医による目の難病相談や日常生活・就労相談、耳鼻科医による聴力測定・相談コーナーも設けられるほか、患者交流会も開催される。
午前十時から午後四時。会場は横浜駅西口から徒歩七分。目の難病相談のみ要予約。予約、問い合わせはアイフェスタ事務局電話045(985)6235。
■[News]ベン・フォールズ・ファイヴ、一夜限りの再結成ライヴを開催!

90年代、弾けるピアノと卓越したメロディ・センスが魅力のピアノ・マン、ベン・フォールズを中心に活躍したロック・トリオ、ベン・フォールズ・ファイヴ(Ben Folds Five)が再結成! MySpaceとNowWhat.comが新たに開始する“Front to Back”シリーズの第1弾企画として、一夜限りの再結成ライヴが行なわれます。
ベン・フォールズ・ファイヴの復活は2000年の解散以来、約8年ぶり。再結成ライヴはノースカロライナのチャペルヒルにて9月18日に行なわれる予定で、99年発表のラスト作『ラインホルト・メスナーの肖像(Unauthorized Biography Of Reinhold Messner)』を披露するステージとなるようです。
このライヴは、生まれつき顔面に障害を持つ子供に整形外科手術を施し、笑顔を取り戻そうという国際的なNPO団体「オペレーション・スマイル(Operation Smile)」への支援を目的に行なわれるもので、売り上げは同団体へと寄付されます。チケットの発売は9月8日より。
なお、当日の模様を収めた映像は10月よりMySpaceにて放送予定。また“Front to Back”シリーズのMySpaceページでは、すでに予告編映像が公開されています。ここ日本でも高い人気を誇った人気トリオの復活をお見逃しなく!
■[News]障害者に光、関心促す契機に=6日に開幕の北京パラリンピック

【北京4日時事】身体障害者のスポーツの祭典、夏季パラリンピックが6日、北京で開幕する。148カ国・地域から約4200人の選手が参加。中国政府は「北京五輪と同じ素晴らしい大会にする」とし、障害者対策の拡充ぶりを世界にアピールしたい考えだ。大会を機に障害者問題に光が当てられ、国民の理解と関心が深まることも期待している。
中国の障害者は全人口の6.4%に当たる8300万人。家族を含めると2億6000万人に上り、ほぼ5人に1人がかかわりを持つ計算だ。先天的な障害や災害・事故による後遺症のほか、ずさんな安全管理のため頻発する労災が原因の障害者も多いと言われる。
■[News]来日インドネシア人看護師の休日−祝日カレンダーに注意

2008年8月7日、日本・インドネシアの経済連携協定(EPA)に基づき、インドネシア人看護師・介護福祉士候補約200人が来日しました。報道などでご存じの方も多いのではないでしょうか。
彼らの母国であるインドネシアは多民族国家であり、国民2億5000万人のうち、約44%を占めるジャワ人以外にスンダ人、マドゥラ人など約300の多様な民族から構成されています。民族だけでなく宗教も多様でイスラーム、プロテスタント、カトリック、ヒィンドゥー、仏教、その他(儒教ふくむ)の6宗教がインドネシアの公認宗教となっています。今回来日したインドネシア人看護師・介護福祉士候補の人たちは半年間、日本語研修を受けた後、日本各地の病院や介護施設で勤務に就く予定とのことです。
皆さんは日本で働く外国人社員が日本で休みを取る時期・期間は実は出身国の休日カレンダーと深く関係していることをご存じでしょうか。たとえば、日本国内であっても欧米系企業であれば12月に入った途端、社内は年末を待たずに「クリスマスホリデー」気分となり本国への帰国やその他の海外へバカンスにでかける駐在員が多く見られます。
また、中国の場合はなんといっても旧正月が最大のイベントですがこの時期に長期間帰国する中国人社員も多く見られます。これら外国人社員の出身国の事情を理解していないと、「仕事の都合も考えずにある日突然、長期間の休暇を取りたいと言ってきた」というようなことになるので、日本の職場であっても母国の事情にたいする理解と注意が必要です。外国人社員を日本の職場に受入・活用する際には母国の主要な休日カレンダーを意識しておいたほうがコミュニケーションはよりスムーズになります。
では、インドネシア人看護師の場合はどうでしょう。以下では2008年インドネシアの祝日のなかで新年のみご紹介します。(東京外国語大学 青山亨教授の資料より抜粋)
(インドネシアの新年祝日)
1月1日 西暦
上記、いかがでしょう。「インドネシアの新年」といっても宗教によってこれだけ多様なわけです(すべて祝日となります)。また宗教によってそれぞれの規範(イスラームの場合であれば1日5回の礼拝や断食、豚肉は食べられない、など)は当然異なります。
このように異なる宗教をもつ人同士が同じ職場でスムーズに仕事をするために、インドネシア人同士では自己紹介の際に名前や出身地などと合わせて自分の宗教もごく普通のこととして述べているようです。
冒頭に戻ると、インドネシア人看護師・介護士候補の受入・活用にあたっては受入職場側は日本語教育や専門知識の教育だけでなく、彼らの母国・民族・宗教など背景を理解しておくことが求められるでしょう。(執筆者:小平達也・株式会社ジェイエーエス代表取締役社長)
■[News]オクラの茎から糸 シルクの光沢実現

沖縄の原材料を使った新たな糸で、沖縄ブランドの布製品を発信しようと、県立芸術大学の中嶋鉄利准教授(57)が、オクラやハイビスカスを使った糸作りを研究している。これらの糸を紡ぐ機械も独自に考案し、将来的には福祉作業所などへの技術提供も視野に、すべて“メード・イン・オキナワ”の製造業としての展開を目指している。中嶋准教授は「原材料から製品まで一貫して沖縄で作ることで、完成度と付加価値の高い製品作りができる。息の長い産業に育てたい」と夢を語る。
県内の布織物は現在、芭蕉布(ばしょうふ)や八重山上布、宮古上布の一部を除き、原料となる糸は大半が移入に頼っているという。中嶋准教授は、沖縄の原材料を使った布製品の産業化を模索し、2003年度から本格的に研究を開始した。
県の産学官共同研究推進事業や経済産業省の産学地域資源活用型研究開発事業に採択され、糸作りや糸を紡ぐ機械の開発などを考案、研究している。
糸の原材料として生産高が全国4位で安定的に原材料が確保できるオクラ、県花であるハイビスカスに着目した。それぞれの茎を水に漬けて発酵させ、その繊維を糸に紡いでいく過程を考案し、「繊維を傷めずに丈夫で、シルクのような光沢を残すことができた」という。
オクラやハイビスカス100%の糸のほかに、綿を混ぜ込んだ糸など複数のサンプルを作り、「作品イメージに応じた糸作りができる。将来は各離島ごとの糸を作りたい」と意気込む。現在は、かばんや名刺入れ、ショールなど、販売員の意見を取り入れながら、全国に販売できる製品を研究中だ。
製造業が弱い県内の現状を憂慮し、「沖縄には多くの人が参加できる産業が必要。母子家庭や障害者など、就業しにくい人を巻き込んで、それぞれが誇りを持てる製品作りを目指したい」と中嶋准教授。研究を支える思いは、人材育成への願いでもある。(佐藤ひろこ)
■[News]青森県でも10人が手帳取得=前田医師の診断書で−聴覚障害不正

実態と異なる聴覚障害の診断書を作成した疑いで、札幌市の前田幸※(※=日の下に立)医師(73)の医院などが北海道警の家宅捜索を受けた事件で、青森県内でも同医師の診断書により、男女10人が聴覚障害の障害者手帳を取得していたことが4日、県の調査で分かった。
■[News]九州盲導犬協会:25周年 年間20匹育成を目標に−−21日に記念式典 /福岡

◇パピーウォーカー増がカギ
財団法人・九州盲導犬協会(稲田朝次理事長)が今月7日に創立25周年を迎える。これまで視覚障害者に貸与した盲導犬は166匹。2〜3年後には年間20匹の育成を目指している。21日午前11時から総合訓練センター(前原市東)で記念式典を開く。【竹田定倫】
協会は83年9月、福岡盲導犬協会として県知事の許可を受け設立。87年10月、前原市の九州電力敷地内に訓練センターを開設した。
05年3月、現在の総合訓練センターが完成し、名称を九州盲導犬協会に変更した。現在は、訓練士11人が盲導犬育成に携わり、他に事務職など6人で運営している。年平均の貸与数は7匹弱。1匹当たりの育成費用は約500万円という。
全国で盲導犬を希望する視覚障害者は約7800人。現在の貸与数は996匹で、年間育成数は約150匹。総合訓練センターの榊原英夫センター長は「貸与数を20匹に増やしたいが、パピーウォーカー(飼育ボランティア)をいかに増やすかにかかっている。現在の35〜40人の倍はほしい」と話している。
記念式典では、盲導犬クイールを育てた訓練士、多和田悟さん(日本盲導犬協会)の講演や盲導犬訓練の実演がある。九州盲導犬協会総合訓練センター092・324・3169。
■[News]山口県庁前交差点に高さ2メートルのマスコット「ちょるる」登場

9月4日20時39分配信 山口経済新聞
山口・春日町の県庁前交差点に9月1日、2011年に山口県で開催される山口国体・山口大会のマスコット「ちょるる」のモニュメントが登場した。
モニュメントの高さは2メートル。国道9号線の県庁前交差点にある太陽光発電インフォメーション掲示板の横に設置されている。交通量が多い県庁前交差点に設置することで、大会をPRするという。ほかに、県庁1階エントランスホールにも同じモニュメントをもう1体設置した。大会が終了するまで設置する予定。
同日、ボランティア活動や花いっぱい運動など、大会運営に活用するための「ちょるる募金」もスタート。個人募金、職場・職域募金、企業・団体募金などがあり、県や市町の公共施設などに募金箱が設置された。8月には、約30センチの「ちょるる」ぬいぐるみも制作。一般向けの配布ではなく、PR目的で県庁1階の受付窓口や県内の公共施設などに置いている。
「ちょるる」は、2011年に開催される「第66回国民体育大会(おいでませ!山口国体)」と「第11回全国障害者スポーツ大会(おいでませ!山口大会)」のマスコット。山口弁の語尾「…しちょる(…しています)」をアレンジした、覚えやすく親しみやすい愛称。イベントに登場したり、パンフレットに使用されたりするなどして、独特のかわいらしさで大会を盛り上げる。
■[News]【共和党全国大会】「浮沈共有する普通の人」ペイリン候補 批判反撃で共感得る

【セントポール(米ミネソタ州)=渡辺浩生】米共和党初の女性副大統領候補、ペイリン・アラスカ州知事(44)は3日の受諾演説で、長女の妊娠問題や「経験不足」をめぐる批判を逆手に反撃にでた。自身は「全米の家族の苦楽」を共有する母親であり、市長や州知事として取り組んだ改革の経験は、民主党正副大統領候補、オバマ、バイデン両上院議員と見劣りしないと強調してみせた。
ペイリン氏は、先月末に衝撃のデビューを飾ってから長女(17)の妊娠、夫の飲酒運転の逮捕歴、部下の不当解雇疑惑、長男(19)のイラク派遣などの話題が次々と明らかになり、全米の視線を浴び続ける。
だが、未成年の妊娠は社会問題化し、病気や障害の子供、戦地にいる息子や娘を持つ親も多い。同氏は、「私たちは、他の家族と同じ浮沈や苦楽をともにしている」と、普通の米国人だとアピールした。
アンカレジに近い「小さな街」のワシラ市で「普通のホッケーママ」から市議、市長を歴任し、現在州知事1期目だ。「人口9000人にも満たない街の元市長に外交経験はない」と民主党は批判する。
それにも、「敵陣は、経験を見下しているようなので、どんな仕事か説明しましょう」と皮肉を込めて語り、財政支出の削減、石油業界との癒着や利益誘導が横行する政治風土の刷新など、取り組んできた数々の改革の業績を紹介した。
「ワシントン・エリートの一員でなければ、候補者として不適格と見なされることをこの数日間で知った」と異例のメディア批判も展開。「でも、リポーターやコメンテーターたちにちょっとしたニュース・フラッシュを。私は彼らのご意見を求めてワシントンに行くんじゃない。国民に奉仕するために行くのよ」と挑戦状をたたきつけた。
最後にステージに姿を現したマケイン氏は「正しい選択だったろう」とペイリン氏起用に胸を張った。会場の拍手と興奮は頂点に達した。