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【プロ野球】

原巨人 ドローでもM16

2012年9月7日 紙面から

阪神に引き分けナインをタッチで迎える原監督(中央)ら=甲子園球場

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◇阪神1−1巨人

 巨人が追い付き、延長10回で引き分けた。7回に長野の適時打で同点。内海、岩田がともに7イニング1失点と粘り、継投でしのいだ。阪神は2回に大和の右前打で先制したが、3回以降は1安打。巨人は12安打を放ったが、あと一本が出なかった。

     ◇

 あと1本が…と思ったのは周囲だけのようだった。首位独走の巨人は12安打で1得点。拙攻でのドローも、原監督にとっては有意義な3時間40分だった。スタメン起用した大田について聞かれると、パッと表情に光が差した。

 「守備もはつらつと守っているし、バッティングでも1本出た。良い経験をして、5打席も立った。これも血となり、肉となるでしょう。なったでしょう。なったよ!」。ご機嫌の三段活用。東海大相模の後輩でもある若武者の成長がうれしくて仕方がない様子がにじみ出た。

 相手の岩田には今季3度も土を付け、対戦防御率は7・71。7月16日には左打者を4人並べても勝っており、苦手な左腕ではない。それでも、指揮官は1日のDeNA戦で初の猛打賞をマークして勢いに乗る大田を送り込んだ。

 結果は特筆すべきものではない。5回無死一塁では高めのボール球に手を出して三振。6回2死一、二塁も内角直球に力負けの右飛。大田は「大きいもの(長打)も求められていると思うし、チャンスでも打ちたい」と反省を口にした。

 ただ、大田とともに矢野、谷もスタメンに並べたことで、終盤には苦しい代打策を強いられた。同点の8回1死一、二塁では「左対左」で石井が空振り三振。阪神ベンチも右打線に2人の救援左腕をぶつけ、高橋由の出番を封じた。

 それでも、原監督の表情はサッパリ。「1点で胸を張ることはできないけど、同点には持ち込んだ」。マジックは16。勝っても、負けても、引き分けても数字が減っていく。巨人がノンプレッシャーでゴールに向かっている。 (井上学)

 

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