日銀は10兆円規模の外債購入を、インフレ目標2%に-民主党経産部会
9月6日(ブルームバーグ):民主党は6日、円高・デフレ対策特別チームの会合を開き、経済産業部門会議がまとめた日本銀行に対する要請書を公表した。10兆円規模の外債購入やインフレ・ゴール(目標)の2%への引き上げを盛り込んだ。同要請書は3日に前原誠司政調会長にも提出されている。座長の北神圭朗経産政務官が会合後の記者説明で明らかにした。
要請書は、日銀の資産買い入れ等基金を活用した「10兆円のアジア各国通貨建てを含む外債購入の検討」をはじめ、過度なアジア通貨安を未然に防ぐためのチェンマイ・イニシアティブの連携強化も明記した。外債購入についてはすでに民主党が次期衆院選で掲げるマニフェスト(政権公約)素案に「政府・日銀間のアコード(協定)」とともに盛り込まれている。
また、日銀が1%に設定している「物価安定のめど」について、ゴール達成が確実になった時点で、目標値の2%への引き上げも検討するよう主張。このほか、不動産や株式市場の低迷が企業活動の制約になっているとし、不動産投資信託(J-REIT)や指数連動型上場投資信託(ETF)などの商品を日銀が積極的に購入するよう求めている。
記事についての記者への問い合わせ先:東京 下土井京子 kshimodoi@bloomberg.net
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更新日時: 2012/09/06 14:09 JSTニュース一覧
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