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福島県産の農産物 輸出再開へ9月7日 5時3分
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福島県特産の桃が来週、タイの百貨店やデパートで販売されることになりました。
原発事故のあと、福島県産の農産物が海外で販売されるのは初めてだということです。
福島県産の農産物や水産物の輸出は、香港や台湾を中心に年々増加していましたが、原発事故による風評被害などの影響ですべてストップしています。
県は、放射性物質の検査を徹底していることなど、安全性のPRに力を入れており、先月はタイの百貨店のバイヤーや商社の社員を招き、伊達市の桃農家や検査場を案内しました。
その結果、タイ・バンコクの中心部にある老舗の百貨店と大型商業施設で、福島県産の桃が販売されることが決まったということです。
今回輸出されるのは、今月上旬にかけて収穫される、果汁が多く香りが強い品種「ゆうぞら」800個で、百貨店では今月12日から5日間、大型商業施設では今月15日から2日間、販売されるということです。
県によりますと、原発事故のあと収穫された福島県産の農産物が海外で販売されるのは今回が初めてだということです。
海外には依然、福島県産の食材の輸入を規制している国もあるため、県はこれをきっかけに各国へのアピールを強めたい考えです。
今回輸出される桃の生産農家の1人、伊達市の斉藤壽行さんは、「放射性物質への懸念から桃を食べていただけない人が多いなか、今回のような桃を輸入したいという話は、農家にとって非常にうれしいことです。安全性をアピールしながらおいしい桃を作っていきたい」と話していました。
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