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2012年06月13日(水)

名演解説 バッキング編3 ヴォイシングにメロディを

テーマ:アドリブ論
結構反響のある内容ですが、ちゃんとまとめて書くのは結構めんどくさくて、時間がかかるのと他に書きたいこともあるので、今後は不定期に続けます。
さて、今回はモンク。

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ジャズ好きでも意外と知らない人も多い、モンンクによる滝廉太郎のカヴァー、「荒城の月」(Japanese Folk Song)。
いったいこれをどこで聴いて、何に惹かれてカヴァーしようと思ったのか、興味はつきません。

さて、モンクは一般的に、妙なヴォイシングを妙な間で弾く変てこなピアニストとされているが、私はこの言い草が大嫌いである。
モンクほどメロディックなバッキングをする人はいない。
単純に、1:25からのモンクのバッキングをよーく聴いてみてほしい。
ヴォイシングの中に、必ずメロディ(テーマ)の音が入っている。
必ず、だ。
これをやっている人は、モンク以外にいるだろうか?
私はそれほど熱心なジャズ・ファンではないが、多分こういうヴォイシングをする人はモンクだけではないだろうか?
他にあえて挙げるなら、ミック・グッドリックの歌伴ぐらいか。

個人的には、「メロディの音さえきっちり入れておけば、あとは何をやってもいい」というバッキング論があったのではないかと思う。
無論、想像の範疇は出ないが。

以前、上級者に、「バッキングにメロディの音を入れる」というのを教えたことがあるが、そういえばあれはモンクに着想を得たものだったのかなあと今になって思い出される。
「ギタリストのためのハーモニー」をもう一段階押し進めたヴォイシングの本を書こうかなーとずっと以前からぼんやり考えているが、書くとすればかなり予備知識が必要になるので需要が心配。

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