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それも道理だな

2011-12-12

がんばれ!!ゲイツ君のクローズ

23:28

自分がインターネットを使い出したのは、確か1996年の秋ぐらいだった。まず仕事で使い出し、程なくしてNIFTYのインターネット接続サービスを自宅で使い出したと思う。それから考えると、15年ほど経つわけだ。

表題の「がんばれ!!ゲイツ君」というのは、その頃すでに始まっていた個人サイトである。自分が知ったのは2年後ぐらいではなかったかと思うが、それからは毎週楽しみに見に行く(毎週月曜更新)、定番サイトになった。

内容は、Windows95の大成功で、飛躍的に大企業になったマイクロソフトとそのトップのビル・ゲイツをこき下ろすものだった。こき下ろすと言っても、最近の陰湿なネット批判とは違い、皮肉には満ちているがウィットにも富んでいて、ワハハと笑い飛ばすような内容だ。少なくとも読んでいるこちらの気分まで悪くなるような物ではなかった。

実際、EXCELバグなどが自分のPCでも再現されたのを楽しんだり、端から見ると奇妙な宣伝活動(もちろん本人達は大いに真面目で一生懸命だったろうが)を見て不思議がったりしていた。コンピュータ業界に対する願いや提言もあったりして、ただ単に批判するだけでもなかった。

なんというか、作者のコンピュータ業界に対する「愛」と、PC業界のガリバーとなったマイクロソフトへの「王者なら王者らしくしろ」という批判が感じられる物だった。まあ本人は「愛」してはいなかったのかもしれないが。

そのサイトが、12/10付けでクローズとなった。トップページはまだあるが、内容は見られなくなった。ただ1つ「ウェブサイトクロージングにあたり」という文章だけがしたためてある。

閉じた理由はいろいろあるようだが、「さらにMS社がApple社の後塵を拝するようになるなど」とあるように、つつく相手がいなくなってしまった、というのが最大の理由のようである。

折しも、Apple社のスティーブ・ジョブズ氏が亡くなり、彼の功績を解説する記事が世間にあふれている。その中には、「PCを産み、PCを葬った」という内容のものがあった。確かに、ジョブズ氏は、個人用PCを世に送り出したが、スマートフォンを出すことで、PCを情報機器界の片隅に追いやろうとしている。

「がんばれ!!ゲイツ君」のサイトも、最近更新が少なかった。ネタとしてもPCの話題が減ってきている中、作者がクローズを選択したのも無理はない。

これも時代の変化、としたら、自分はそこには乗っていない。インターネット時代は比較的早く乗ったのだが、今度は後から付いて行くことになりそうだ。

とおりすがりとおりすがり 2012/01/28 07:50 >つつく相手がいなくなってしまった、というのが最大の理由のようである。

どうも違うみたいですよ。
誰かが作者の勤務先に電話したり手紙を出したり、嫌がらせをしたらしいです。
まとめwikiと称したものがありますが、ちょっと・・・・

あっそマンあっそマン 2012/01/28 11:41 書き込みありがとうございます。

なんかそういうのがあったらしいですね。

ネットで検索すると出てくるので。でも、どうも(そのまとめサイトが)評判よくないらしいので見てませんが。

ずっと楽しませてもらったし、詮索するのはやめておこう、ということで、このタイトルもこのままにしてあります。

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