ニュートリノ:「光速超えたは誤り」 名大など正式撤回
毎日新聞 2012年06月08日 10時48分(最終更新 06月08日 15時22分)
OPERA実験は、3種類あるニュートリノが、光速近い速さで移動する際、別の種類のニュートリノに変わる現象を観察するのが本来の目的。欧州合同原子核研究所(CERN、ジュネーブ)から人工的に作ったニュートリノを発射して約730キロ離れたイタリア・グランサッソ国立研究所でとらえる実験を繰り返したところ、移動速度が光より1億分の6秒速いという分析結果が出た。アインシュタインが提唱した「光以上に速いものはない」とする相対性理論を否定する結果が関心を集めていた。【河内敏康】