群馬が宇宙を制圧するか。栃木が水際で食い止めるか。北関東の隣県同士が今、悲壮な戦いを繰り広げている――。もちろん、ネット上の話。ゲームアプリ「ぐんまのやぼう」の大ヒットに触発され、「逆襲のトチギ」なるゲームも登場した。
■世界征服狙う「ぐんまのやぼう」
群馬が日本を、世界を、そして宇宙を制圧するというスマートフォン(多機能携帯電話)用無料ゲーム「ぐんまのやぼう」が8月末時点で合計約70万のダウンロード数を記録した。開発した東京在住の男性(28)は「地味で知名度の低い県が大それた野望を持ったから、面白さがあったのかな」と、予想外の人気に驚いている。
「ぐんまのやぼう」は、群馬県内でネギとコンニャクとキャベツを収穫してG(グンマー)を稼ぎ、他の都道府県を一つずつ“制圧”して日本をすべて群馬県にしたあと、世界や太陽系も制圧するゲーム。今年5月4日にアイフォーン版、6日にアンドロイド版をリリースしたところ、大型連休中にネット上で反響を呼んだ。