自民総裁選:安倍氏勉強会に47人…町村派が分裂選挙
毎日新聞 2012年09月05日 21時48分(最終更新 09月05日 23時45分)
自民党総裁選(14日告示、26日投開票)に向け、安倍晋三元首相(57)は5日、支持母体となる勉強会「新経済成長戦略勉強会」(代表世話人・安倍氏)の設立総会を開き、準備を本格化させた。総会には安倍氏を含め衆参両院議員47人が出席した。安倍氏が所属する町村派会長の町村信孝元官房長官(67)も出馬の意向を固めており、党内最大派閥の分裂選挙が決定的になった。【坂口裕彦、吉永康朗】
◇町村氏、7日に出馬表明
「景気低迷の中で、14年に消費税が上がることに不安がある。我々はデフレを脱却して経済を成長させる道筋を示す責任がある。国民とともに新しい朝を迎えよう」
安倍氏は党本部で開いた勉強会で出馬の意欲をこう訴え、消費増税の前提として経済成長戦略を重視する考えをアピールした。
総会には中川秀直元幹事長、小池百合子元防衛相らが出席。参加者は憲法改正でも安倍氏に期待を寄せ「再登板を願う声は強い」(秋葉賢也衆院議員)との意見が上がる。
しかし、出席者には石破茂前政調会長(55)を囲む政策勉強会「さわらび会」の10人が含まれ、「思ったより少ない」(石破氏側近)との見方も出た。