JICA中国代表、対中ODAの今後を語る 「中国も高齢化社会を迎える」
政府開発援助(ODA)の一環として中国を30年間にわたり支援し、両国の信頼関係の維持・発展に貢献してきた国際協力機構(JICA)。人民網日本語版はこのほど、JICA中国事務所の中川聞夫(なかがわ・きくお)所長を中日国交正常化40周年記念のインタビュー番組に招き、JICAをはじめとする対中ODAの歩みや現状、今後の見通しを聞いた。
▽ODAの位置付けも変化 国際協力のルートに
「対中ODAを今後考えるときには、両国が直面する問題に共同で対処していくという姿勢で、未来志向の課題を設定する必要がある」
中国は、改革開放が本格的に始まった80年代から飛躍的な発展を遂げ、今では総合的な国力では日本を抜いて世界第二位の経済大国となっており、対中ODAを即刻終了すべきとの声も近年上がっている。こうした中、ODAの位置付けも変化している。「ODAの基本的な考え方は40年前に国際的に作られたもので、当時想定していた代表的な対象国は今の中国とは全く違う。伝統的なODAという考え方から少し離れていくというのはやむを得ない」
今のODAの役割とは。「格差や貧困、環境汚染などの問題をめぐり、世界各国・地域がさまざまな知恵を出し合って、国際的な協力により克服していくこと。この必要性は増しこそすれ、減ることはない」
例えば高齢化問題がそうだ。「中国も、日本より約15年から20年遅れて高齢化社会を迎えると言われているが、もうすでにその入口にある。こうした高齢化社会にどのように対応していくか」(編集YT)
「人民網日本語版」2012年8月29日