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【芸能・社会】

美川憲一 独立会見 社長と和解 幸子にエール

2012年9月6日 紙面から

事務所独立について笑顔で会見する美川憲一(石井裕之撮影)

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 金銭トラブルをきっかけにした所属事務所からの独立騒動で渦中の歌手美川憲一(66)が5日、東京・渋谷の日本クラウンで会見し、所属事務所の社長と和解したことを報告するとともに、現事務所から独立し新たに個人事務所をスタートさせることを明らかにした。

 美川は自らのギャラの未払いやマネジャーら社員への給料遅配などをめぐって、所属事務所社長と対立していた。

 数日前に、社長と話し合いの場を持ったという美川は、「『お互いにぐだぐだ言ってもしょうがない。謝罪だけしてほしい』と社長に言いました。そうしたら『申し訳ない』と頭を下げてくれて。私も今回の件はこれで終わり、もうぐじゃぐじゃ言わないことにしました!」と、涙ぐみながら円満解決をアピールした。

 ギャラの未払いは美川の仕事が激減したことにある、とする社長の主張については「月に1本ということもあったけど、ヒマじゃないわよ!」と一蹴。あくまでも社長の経営手腕に問題があったことを強調した。未払い分のギャラについては「まだいただいていないけど、誠意を見せてくれると思う」と話した。

 新事務所は「ABプロ」と名付け、10月からスタートさせる予定。新社長は美川と親交がある飲食店経営者が務める。現事務所を解雇されたマネジャーらをスタッフに迎えるという。

 美川は「新スタッフとしっかりスクラムを組んで初心に戻って頑張りたい。大みそかの紅白出場に向けても頑張りたい」。事務所問題で揺れる親友の小林幸子(58)には「つらいことも乗り越えたら、喜びも大きい。思い詰めずに頑張ってほしい」とエールを送った。

 また、この日は新曲「金(きん)の月」の発売日。くしくも“カネ”に縁があるタイトルになったことに「そうなのよ! この騒動に合わせたわけじゃないんだけど…」と笑っていた。

 

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