FC刈谷戦でさらに上昇の手応えを得たいと語るグランパスのFW玉田=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで(木村尚公撮影)
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名古屋グランパスのFW玉田圭司(32)が5日、天皇杯2回戦のFC刈谷戦(8日・福井テクノ)への出場を志願した。例年、格下と戦う天皇杯初戦では主力の多くが欠場するが、玉田は「オレは出たい」と明言。FC刈谷戦で上昇の手応えをつかみ、Jリーグへつなげる。
休むより、試合がしたい。実績十分の玉田が、東海社会人リーグのFC刈谷を相手に全力を注ぐ。「オレは出たい。試合に出ることで、コンディションを上げられるという部分はある」。グランパス入りした06年以降、格下と戦う天皇杯初戦で玉田は3度もスタメンを外れている。Jリーグを見据えての温存策だったが、今年はそうした配慮は無用と語った。
上り調子を実感している。1日の柏戦では途中出場から決勝ゴール。左足首手術から復帰して3試合目、実に3カ月半ぶりの得点に「ゴールの味を思い出した」と語った。「左足首の痛みはまだあるけど、これは仕方がない。状態はもっとよくなる」
柏戦の得点はFWケネディのスルーパスから生まれた。「ジョシュア(ケネディ)とは1年も2年も一緒にやっている。体が覚えていたのかな」と玉田。周囲を生かし、生かされる術を知っているのが強み。FC刈谷戦に出ることで、長期欠場による連係面の不安をさらに解消できる。
前所属の柏時代を含めて、玉田は天皇杯で優勝したことがない。「もちろんタイトルを狙う。どんな試合でも勝ちたいんです」と思いを語る。試合に出られない間に蓄積したモヤモヤを晴らすため、今は休んではいられない。 (木村尚公)
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