児童ポルノ物にはまっていた３０代の父親が、実の娘に常習的に性的暴行を加えた容疑で重刑の判決を受けた。

釜山（ブサン）地裁・刑事合議６部（李光永部長判事）は４日、「性的暴力犯罪の処罰等に関する特例法」違反容疑（親族関係による強姦）などで拘束起訴されたＡ容疑者（３８）に対し、懲役７年を判決した。また、Ａ容疑者の身元情報を１０年間公開し、５年間、位置追跡電子装置（電子足かせ）を取り付けさせる。Ａ容疑者は、電子足かせ取り付け期間中、娘への接近が禁止され、８０時間の性的暴力治療プログラムを受けなければならない。

裁判部によると、Ａ容疑者は１０年８月、自分が経営していた店で、実の娘のＢさん（当時１３歳）に、「新しく買ったスカートを履きなさい」と言った後、強制的にわいせつ行為をした。今年２月も、自宅で寝ていた娘を起こし、性的暴行を加えた容疑がもたれている。

Ａ容疑者は普段から、自分の携帯電話に児童ポルノ物を始め、制服を着た児童生徒との性的関係を持つ動画や、近親相姦の内容の動画、盗撮画像、性的暴行の被害者である娘の寝ている姿を撮った動画などを保存していたという。また、Ａ容疑者のコンピューターからは、わいせつアニメなどが多数見つかった。

Ｂさんは、法廷で、「父は私がいるのに、携帯電話でわいせつ動画を見ながらオナニーをしたこともある」と供述した。Ａ容疑者は離婚しており、Ａ容疑者の元妻は法廷で、「夫が児童ポルノ物などを見せながら変態的性行為を要求してきたのが、離婚の主な理由だった」と主張したという。父の行動に耐え切れなかったＢさんは、年明けに母親や伯母にこのような事実を打ち明け、彼女らの通報で捜査が開始された。