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広島女児監禁 サークル活動で悩みか
9月5日 18時11分

広島女児監禁 サークル活動で悩みか
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4日夜、広島市で小学6年生の女の子が、東京の20歳の大学生の男に旅行かばんに押し込められタクシーで連れ去られた事件で、大学生は逮捕された際、警察官に対して「大学のサークル活動がうまくいかず自暴自棄になり、女の子を乱暴しようと思った」などと話していることが、警察への取材で新たに分かりました。

この事件は、4日午後9時すぎ、広島市で小学6年生の12歳の女の子が、男に旅行かばんに押し込められてタクシーのトランクに監禁され、連れ去られたもので、警察は、女の子を無事に保護するとともに、東京の成城大学の2年生、小玉智裕容疑者(20)を監禁の疑いで逮捕しました。
小玉容疑者は、逮捕された際、警察官に対して、「大学のサークル活動がうまくいかず自暴自棄になり、警察に捕まろうと思った。女の子を乱暴しようと思った」などと話していることが、警察への取材で新たに分かりました。
警察によりますと、小玉容疑者は、大学では居合の同好会に所属していたということです。
一方、小玉容疑者は、タクシーの運転手にJR広島駅近くに向かうよう伝えていたほか、事件の前にJR広島駅近くのホテルにチェックインを済ませていたということで、警察は、このホテルに女の子を連れ込もうとしていた疑いもあるとみて、さらに調べを進めることにしています。
また、親しい親族が広島市に住んでいるということで、広島を訪れたいきさつについても調べることにしています。

事件の経緯

小玉容疑者は、4日夜、広島市西区己斐本町の路上で、塾帰りで母親の迎えを待っていた女の子に近づきます。そして、突然、女の子に果物ナイフを見せ、道路を少し入った人けのない場所まで連れて行って「かばんに入れ」と脅し、持っていた旅行かばんに押し込みました。
午後8時50分ごろ、小玉容疑者は、現場から百数十メートル離れたJR西広島駅前で、タクシーに乗ります。持っていた旅行かばんをタクシーのトランクに入れ、運転手に「JR広島駅前にあるデパートに向かってほしい」と行き先を告げました。
このあと、小玉容疑者を乗せたタクシーは、西区己斐本町から平和大通りをまっすぐ進みます。しかし、タクシー運転手は、トランクの中から女の子の声がするのに気づいたといいます。
機転を利かせた運転手は、広島市中区新天地の交番に向かうため、平和大通りの三川町交差点を急きょ左折しました。午後9時ごろ、タクシーが中央通りに入ると、広島市中区三川町の路上で信号待ちのため停車。
このとき、運転手は、「トランクに人がいるのか」と小玉容疑者を問い詰めました。すると小玉容疑者はタクシーを降りると言い、外に出たため、運転手はタクシーの中に押し戻して、近くにいた通行人の男性に警察に通報するよう依頼しました。
そして、運転手から予備の鍵を手渡された男性が、トランクの中にあった旅行かばんを開けると、女の子がいたということです。午後9時15分ごろ、小玉容疑者は駆けつけた警察官に、監禁の疑いで、その場で逮捕されました。

講義にあまり出席せず ことしは留年

小玉容疑者が通っている東京・世田谷区の成城大学によりますと、小玉容疑者は、おととし福岡市内の高校を卒業したあと、社会政策などを学ぶ社会イノベーション学部に入学したということです。去年からは講義や試験にあまり出席しなくなり、ことし留年したため、現在、2年生だということです。
また、居合の同好会に所属していたということですが、大学は詳しい活動内容は把握していないということでです。大学は、先月1日から今月20日まで夏休み期間中でした。
成城大学の神田範明学生部長は「けさ、事件を知り大変、驚きました。本学の学生がこのような事件を起こし申し訳ない」と陳謝しました。

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