とらドラ8!
始業式前日。インフルエンザからようやく回復したものの、精神的にはいまだ立ち直れない竜児に、大河は自立宣言を突きつける。それは……、他ならない竜児と、実乃梨のため。
そして幕を開ける新学期。竜児はぎくしゃくしながらも、実乃梨となんとかもう一度向き合おうとする。折りしも学年最後のイベント、修学旅行が目前に迫っており、竜児はそこで実乃梨の真意を確かめようと決意するが――。
なにやら雰囲気の変わった大河と北村、新学期になってやたらと突き放すような態度をとる亜美。それぞれの思惑を秘めた修学旅行の行方は!?
秋よりTVアニメ放送もスタート。手乗りタイガーと愉快な仲間たちが織りなす恋と戦いと団欒の物語はこれからが旬でございます。
ヴァルプルギスの後悔 Fire1.
“魔女は常に二人いる。二人は永遠に闘い合って、ひたすらに潰し合う──”。
霧間凪(きりまなぎ)──彼女は炎の魔女と呼ばれている。人知れず人のために戦う正義の味方。だが彼女の気持ちは誰も知らない。その心の痛みを、そして秘められた宿命を。日常に潜む悪と、そして世界を裏から監視する統和機構の合成人間たちと凪が死闘を続けている間にも、さらなる邪悪が彼女に迫りつつあった。かつて凪に救われた少女、織機綺(おりはたあや)が奇妙な影と遭遇するとき、その悪夢は幕を開ける──すべてを呑み込む魔女戦争が。
「正義なんてものは、ただの戯言だわ。真の存在はそんなものを超越しているものよ。善を嘲笑し、悪を弄ぶ──それが我が愛しの宿敵、魔女ヴァルプルギス。じきに私たちは未来を賭けて戦うことになるわ……」
闇の中で微笑むいまひとりの魔女は、凪の運命をどう導いていくのだろうか……?
断章のグリムVIII
なでしこ・上
七月初め。金森琴里が自殺した。自分を責め、琴里の机の上に置かれた花瓶の前で落ち込む恋人の石田臣は、やがて無言のまま乱暴に一本の白いユリを引き抜き、立ち去っていく。机の上にこぼれた水が広がり、その上に人間の足跡が浮かび上がったことに気づくこともなく──。
人魚姫の<泡禍>事件から二ヶ月。一人残された海部野千恵を見舞いに、蒼衣は雪乃と離れ、再び海辺の町を訪れる。そして、蒼衣の目の前で繰り広げられたのは、琴里の母親の惨劇。彼女の死を悼み臣が持ち帰った白いユリは、決して枯れることもなく静かに風に揺れていた──。
ヴぁんぷ!IV
【3年ぶりだね、日本の紳士淑女諸君! お待たせしてしまったねえ。ふむ、諸君との友愛関係を祈り、今宵は吸血鬼と人間の関わりについて話すとしよう】【ドイツ南部にて発生した、村人達の集団失踪事件。我々『組織』はその事件について会議を開く事になったのだが──時を同じくして、ミヒャエル君がある決意を胸にグローワース島を飛び出したようだ。当然ながら、そんな彼を追って我が娘のフェレットも島を飛び出し……そのまま若い男女の甘酸っぱい追走劇になれば良かったのだがね】【人間と吸血鬼の男女。この組み合わせが生むのは果たして悲劇かロマンスか……】
森口織人の陰陽道
遥奈原初雪様。校内一と誉れ高き麗しのお嬢様。完璧な容姿と物腰でクラスでも信頼が厚い……のですが、そんな彼女にも悩みがありました。
それは“自分の思考が他人に流れてしまう”こと。
思春期ど真ん中な彼女は、ついついえっちな──もとい、扇情的な妄想をしてしまい、それが他人へ伝わってしまう危機的状況に……。そんな初雪様を守るため、織人様が孤軍奮闘(七転八倒)するのでございます。
ええと、「陰陽道」はどこにいったのでしょう……? 「電撃大王」連載『森口織人の帝王学』と一緒に読めば全てお分かりになるでしょう。おかゆまさきの新作登場、でございます。
シフトIII
―世界はクリアを待っている―
赤松祐樹に《シフト》していることを打ち明けたクラスメイトの高嶋空。彼女もまた祐樹たち同様「夢の世界」を冒険する少女だった。
だが、何故か空の《シフト》は他者とは異なり、《シフト》するたびに激しい“痛み”がともなう。そんな彼女は、向こうの世界で出会った女戦士・カレンとともに旅を続けていくが、その旅はやがて“ある因縁”へと結びつき──。はたして空の身に何が起こっているのか?
待望の『シフト』続編がついに登場。著者直筆サイン入りテレカのあたるキャンペーンも実施中!
リセット・ワールド2
僕たちが守るべきもの
重傷を負いながらも、大宮から危機一髪で脱出した慎吾。慎吾たちは熊谷コミュニティに身を寄せることになる。大宮を落とした西東京協和国は慎吾を追うように進軍を始める。次々と各コミュニティを吸収し、大勢力となった協和国は関東の大きな脅威となりつつあった。
熊谷は他のコミュニティに援軍を求めるが、協和国を恐れる指導者たちは傍観を決め込む。熊谷単独で戦うことを覚悟せざるをえない状況。慎吾は敵の情報を得るため、矢上と二人で協和国陣地の奥深くへと潜入するのだが!?
さよならピアノソナタ3
はじめてのライブを終え少し距離が縮まったナオと真冬は、息つく暇もなく二学期のイベントシーズンを迎える。合唱コンクールに体育祭、そしてフェケテリコ初の単独ステージとなる文化祭。神楽坂率いる民俗音楽部の面々は、ときに敵としてときに仲間としてしのぎを削る。
そんな折、真冬の前にひとりのヴァイオリニストが現れる。ジュリアン・フロベール。通称ユーリ。いたいけな女の子みたいな見た目で、真冬に気安く接する彼は、かつて共に演奏旅行をした仲だという。さらに彼の出現を境に真冬の指が動くようになり、ナオの動揺を誘うが──。
俺の妹がこんなに可愛いわけがない
俺の妹・高坂桐乃は、茶髪にピアスのいわゆるイマドキの女子中学生で、身内の俺が言うのもなんだが、かなりの美人ときたもんだ。けれど、コイツは兄の俺を平気で見下してくるし、俺もそんな態度が気にくわないので、ここ数年まともに口なんか交わしちゃいない。キレイな妹なんかいても、いいことなんて一つもないと、声を大にして言いたいね(少なくとも俺にとっては)!
だが俺はある日、妹の秘密に関わる超特大の地雷を踏んでしまった。まさかあの妹から“人生相談”をされる羽目になるとは──!?
電撃コラボレーション
まい・いまじね〜しょん
うえお久光・時雨沢恵一・上月司・有川浩・中村恵里加・五十嵐雄策・有沢まみず・柴村仁・古橋秀之・岩田洋季・成田良悟
イラスト/西E田・むにゅう・京極しん・三日月かける・さそりがため・山本ケイジ・田上俊介
電撃文庫創刊15周年を記念して、「電撃hp」誌上に掲載され、大好評を博したコラボ企画を、8・9・10月の三ヶ月連続で刊行します!
第一弾「まい・いまじね〜しょん」では、西E田の描いた一枚のイラストから、電撃作家11人がそれぞれの物語を紡ぎ出す、夢の競演をお届けします!! さらに、文庫化にあたって、イラストでのコラボレーションも収録♪
書き&描きおろし満載で、電撃ファン必携の一冊になること間違いなし!! 乗り遅れのないようにご注意くださいっ。