拍手に送られ、退場する卒業生=志摩市浜島町の迫塩小学校で 19日に現校舎で最後の卒業生が巣立った志摩市浜島町の浜島小学校と迫塩小学校。この日は、両校が統合して今春に誕生する新「浜島小」の校舎の竣工(しゅんこう)式もあった。 児童数の減少や校舎の老朽化に伴い、旧浜島町内で小学校が1つに集約されることになる。 両校の卒業式のうち、迫塩小を卒業したのは3人。小椋万利子校長から証書を受け取る際、家田将嗣(まさし)君が「テレビ関係の仕事に就きたい」、小川勝督(かつよし)君が「プロ野球選手になりたい」、東畑和香葉さんが「料理の上手な人になりたい」と将来の夢を披露した。 3人で6年間の思い出も語り「迫塩小がなくなるのは寂しいけど、忘れられない思い出をつくってきた。皆さんも思い出を忘れずに新しい小学校で頑張って」と在校生にエールを送った。 浜島小では卒業生47人が、役目を終える学びやに一足早く別れを告げた。 完成した浜島小学校の新校舎=志摩市浜島町浜島で 新校舎は現浜島小から約1キロ離れた浜島バイパス沿いに建設。鉄筋3階建て延べ約3800平方メートルで、普通教室7室のほか、特別支援教室、コンピューター室などを備え、廊下を広げて広間にしたワークスペースもある。 床を板張りにするなど県産木材をふんだんに使ったぬくもりのある内装で、屋根にはソーラーパネルを設置。使用電力の一部を賄い、環境教育にも活用する。 体育館は約890平方メートル、運動場は8600平方メートルある。スクールバス購入費なども含めた総事業費は15億2845万円。 竣工式では、関係者がテープカットなどをして完成を祝った。 (飯田竜司)
[記事全文] 【中日新聞】
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