妊婦の血液で胎児が染色体異常のダウン症かどうかほぼ確実に分かる新しいタイプの出生前診断を、国立成育医療研究センター(東京・世田谷)と昭和大病院(同・品川)などが臨床研究として9月にも始めることが29日、分かった。
妊婦のおなかに針を刺す羊水検査などと違って、採血だけで容易に検査ができるため、検査する人が増えて異常が見つかれば妊娠中絶につながる可能性がある。
臨床研究には国内の数施設が参加予定で、米国の企業が開発した検査法を利用。子供の染色体異常のリスクが高まる35歳以上の妊婦などが対象で、妊婦の血液にわずかに含まれる胎児のDNAで異常の有無を調べ、ダウン症を含め3種類の染色体異常があるかどうか、99%以上の精度で判別する。
従来の羊水検査は流産の危険があるが、この方法ではその危険はない。保険はきかないため費用は21万円かかり、希望する妊婦側の負担となる。妊娠10週目から検査可能という。参加施設全体で、2年間で約千人の検査を目標とする。
血液検査の結果が陰性であれば、リスクのある羊水検査は不要になるとして、羊水検査をどれぐらい避けられるかを検証する。同センターは複数の専門家をそろえるほか30分以上のカウンセリングを実施。継続して小児科で経過をフォローするなど検査に当たっての基準作りを検討している。
左合治彦同センター周産期センター長は「検査の目的をきちんと認識してもらう必要があり、十分なカウンセリングが不可欠だ。安易に調べるということにつながらないようにしたい」と話している。〔共同〕
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