定型発達者もつらい…かな?

花風社・浅見淳子のブログ

遠くからのお客様

2011-05-16 08:33:18 | 日記
昨日は京浜間を二往復しました。
まずは羽田空港。
出張中の脳みそ先生をつかまえてお話。
打ち合わせ以外にも
震災後のPTSDのお話など伺い
今度の震災が、引きこもりの人とかにどのような影響があるか、聞いたことなどをお話しました。
あまりに大きな犠牲の出た震災だったけれども
子どもたちが覚醒したり、ボランティアに出かけた人が人生観を変えて帰ってきたり
そういう出来事が日本の方々であるみたいですね。

一方で異様な怖がりの人たちがいて
やたら猜疑心持って怖がったり
かというと自国政府より他国のタブロイド新聞を信じたり
そういうのも神経の個性のなせる業なんだろうなあ、なんてお話をしました。

それからいったんは横浜に帰り
ジムで運動しました。
それからまた東京へ。
沖縄から来た人と会います。

各地でお仕事させていただいた私ですが
あとあとまで仲良くなるのは、やっぱり一緒にお酒を飲んだ仲間ですね。
昨日の方もそうです。
私の周りの酒飲みの特徴かもしれませんが、おいしいお酒を飲むためにこそ(?)運動の習慣がある人が多い。
若い頃はトライアスロンしていて、出張中も公営プールを見つけて2000メートル泳いでからきたそうです。

だから私のイメージでは
酒飲み=健康 なんだけど、違う?

沖縄県からローテーションで、福島県相馬市に支援に入るそうです。
事前に研修もして。線量計は米軍が持っていたそうです。なるほど。
沖縄が日本で一番被災地から遠いのだから、一番頑張らないといけない、と言います。
そういう考え方もあるのか、と感心しました。

一緒に飲んだワインと25度の焼酎は「うすいね〜」という感じでしたが
お土産に泡盛をいただき、お礼にささやかなお餞別を渡し
楽しく夜が更けました。
また何度も東京経由で被災地に入るそうですから
一緒に飲んで話を聞く機会もあるでしょう。
そうしたら私たちにも何がやれるのか、ヒントがまたもらえるかもしれません。

泡盛と一緒にいただいたHard Rock Cafeキティちゃん。
前日は六本木で飲んでいたそうです。
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ゼロリスクは幻想である

2011-05-15 09:47:07 | 日記
私は震災後、自分に何ができるかを知るために
被災地の人や、支援に入る人たちをついったーでフォローするなどして
情報を集めていた。

そして自分にできることをしてきた。
糸井重里氏は「給料三日分を義援金に」と主張されているらしいが
私の感覚ではそれは少なすぎる。
月給30万円だと3万円の寄付?
この未曾有の災害にそれは少なすぎると私は感じる。
何もかも失った人たちがいるのだ。

でも最近、被災地の人や支援者のフォローをはずしたり
かと思うとまたフォローしたりしている。

被災地や支援に入る人たちの間にもまた意見の違いがあることがわかって
どっちが正しいかとかの判断まで背負いたくない。
私は「自分に何ができるか」を知るのが目的であり
あとの脳みそは自分の本業に振り分けたいからである。

最近は古着が話題になっていた。
東北の支援物資に古着を入れる人たちがいる。
人間としてどうなのよ? という意見が寄せられていた。

たしかに古着を送るのはけしからん! と私も一瞬憤り
でもふと考えた。

地元の横浜では、状態の悪くない古着を燃やすゴミとは別に分別している。
洗濯を済ませてから出せと指導している。
途上国に送るんだそうだ。

要するに私たちは
生まれ落ちた国の違いで「最低限保障されるべき生活」が違うということを
大変無自覚に受け入れている。
東電に発電所を無償貸与してくれるタイの庶民には冷房が行き渡っているとはいえない。

今日本が直面している国難は
その「最低限保障されるべき生活」が切り下がるかもしれないという性質のものだ。
命はありがたいものではあるが、最優先事項ではない。
「リスクがない状態」を理想とするのもいかがなものだろうと私は考えている。
リスクがない状態というのは幻想だ。
この数十年、戦争にも疫病にも直接苦しめられてこなかったから
そういう幻想を捨てられず恐怖感に苛まれている人が多いだけだ。

暫定基準値を超えたものを食して、それで寿命が縮まったからどうだというのだ。
どうせ命には限りがある。
それを食することによって喜んでくれる生産者がいるのなら
私は多少食べたってかまわないよ。

私はそういう人間である。

命を惜しむ人が多いのが、実に不可解だ。
どっちみち命は自力で得たものではない。借り物に過ぎない。
授かっただけでも、永らえただけでもありがたい。
だから惜しむものではない。失うことを恐れるものではない。
自ら放棄するのは傲慢だけど。

多くの人が犠牲になったあと、それを自覚できない怖がり人間たちが不思議だ。
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福島からうれしいお知らせ

2011-05-14 09:20:24 | 日記

以前このブログでも皆様に応援をお願いした
福島の朝倉玲さんの息子さんが通うフリースクールが再開にこぎつけたそうです。

昨日メールをいただきました。

=====

浅見淳子様

おかげさまで、GW明けからフリースクール「みんなのひろば」が再開しました。
皆様の暖かいご支援のおかげです!
昇平も大喜びで通っています。
他のお子さんたちも、安心して、とてもいい表情になってきています。

感謝のページを作りました。ご覧いただけると嬉しいです。

http://homepage3.nifty.com/asakuratown/bokin-kansha.html

本当に、ありがとうございました!

=====

このブログで知って応援してくださった方もいるようです。
本当にありがとうございました!

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脳みそに見えないよね

2011-05-13 11:39:00 | 日記

さてさて、昨日の二回目の更新は
ほんとは今日に回そうと思ってたんですけど、大地君が混乱するといけないので
二回目も同日アップしました。

「もし」が苦手な自閉っ子。
私は最近聞くことの多い「修行嫌いの支援者」と「修行好きな当事者」という問題を考えるため「いいところを伸ばす」治療が可能かどうかを検討するためにああいうシュミレーションをしてみたわけであって
実際に大地君が名古屋に行って吉川の診察を受けなきゃいけないわけじゃないからね。

大地君が修行嫌いの先生につくことはありえないけど
名古屋城は見てみたいんだって。お城大好きだからね。

でも味噌カツは匂いがだめなので
お昼はきしめん、夜はエビフライにしたいんだそうだ。

いいね。

さて、そうこうしているうちに新刊のアートワークも進み
小暮画伯が内輪ネタを書いていたので今日はそれをリンク。

http://blog.goo.ne.jp/sib-manboxf6/e/4ec96da923d12cb70904d9653c17d8ab

いきなり白子が出てきますよ。

私は羊の脳みそ食べたことないけど、画伯は食べたことあるのか。
白子と味が似てるのか。
白子は大好きです。一回食べてみたかったな>羊の脳みそ。でも今はもう食べられないのね。

ていうか画伯は人体解剖にも立ちあったことあるのね。
たしかに画家さんには必要なことかもね〜人体の構造を知るのは。

私は人間の脳みそ生で見たことないけど、白くま母さんは見たことがあるのか。
ていうか触ったこともあるのか(業務上ね)。
白くま母さんは阪神淡路のときに医療団の一員として被災地支援に入ったり
いろんな経験してるな〜。だから肝が据わってるんだね。

私は全然ドラマチックなことのない人生だわ。お二人に比べると。
平凡そのものだわ、私の人生。

まあ画伯のブログでもおわかりのように
いつものように楽しく進んでいますよ>仕事。

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続・もし名大病院・吉川徹医師が大地君の主治医だったら

2011-05-12 19:53:10 | 日記
とうてい「いいところを伸ばす治療」ができそうにないという結論を早急に出す前に
別の可能性を考えてみましたよ私は。

先日愛知県の荻野ます美さん(こうままさん)とおしゃべりしました。
自閉っ子ママで支援事業も立ち上げられ
有名なお母さんですね。

この方は吉川と親しいみたいなんで、ちょっと遠巻きにしてたんですけど
あるとき私の信頼するある人にきいてみたんです。
「ねえ、そらパパとこうままさんってどこがどう違うの?」

怒られましたよ。
「何言ってんですか! もう本質が違います。そらパパっていうのは要するに他人の批判ばかりでしょ。こうままさんは実践の人です。だから一切人の批判しないでしょ」

あ、たしかにそうだね。こりゃ失敬。

で、この前のこうままさんとのおしゃべりで知ったことは
吉川は別に地元では子どもの修行の邪魔はしてないみたいなんですね。

好みの子の邪魔はしないのかな?
こうままさんちのこうくんは好みに合ってるから邪魔しないのかな?

もちろんそれもあるかもしれないとは思うけど

それより私が大きい違いだと思うのは

「地域で実名で活動している」ってことだと思いますね。

以前匿名で活動している理由を吉川はこう私に向かって吐き捨てました。
「何かあると訴えると脅されて実名で活動できるか」

語るに落ちるとはこのことですね。
要するに「いんちき言い放題でも責任を問われない」立場を確保するために
afcpとかafcp_01とかのHNを使ってるっていう告白ですねこれは。

私は医師が匿名でネットで遊ぶことが悪いことだとは思いませんよ。

医師だって人間。オタク趣味もあるでしょう。ガンダムとかサッカーとか競馬とか。

政治や経済を語りたいことだってあるでしょう。
それを身元を明らかにせずネット上で情報収集したり発信したり交流したりするのが悪いことだとは思わない。

でもね。

自分の専門分野について発言や行動をするときには
実名ならやらないことはやるべきじゃないと思いますね。

まあともかく、どんな人間か上記の発言で予測がついたんで
私は念のため、吉川の身元を抑えることにしました。
いつもの専守防衛。

お金はかからなかった。時間も。
だって身元を隠そうとしながら、実績に関しては自慢たらたらつぶやいていたので
学会発表の時間帯までお友達がだだ漏れしていたので
数回ぐぐったら終わり。

以降、身元をつかんでいることを隠さないことにしました。

地元で実名で活動する顔と、ネット上の顔と使い分けるのが吉川の方針だとしても
こっちの頭の中では統合されてるわけなので
「どこの誰だかはわかってますよ」と親切に教えてあげたわけです。

大地君に余計なこと言うのも
「花風社が儲かってほしくない」とか素人の親に悪乗りした幼稚な発言するのも
藤居のいつもの読み間違いレビューを真に受けてソースに当たらず私がキレート療法を支持していると思い込むのも
AFCP あるいは afcp_01
すなわち名大病院の吉川徹。

まあね、実名で活動していたら私の書いたあとがき読まないであとがき批判するようなことはしないでしょ。
できないでしょさすがに。読まないで批判なんて。プロなんだから。プロとしての看板背負っていれば。
少なくとも私は読んでない本の批判はしない。プロだからね。
吉川もあのあとがき読んでいたら、私が水銀原因説やキレート療法を支持しているなんて読み間違えるはずないでしょ。
むしろそれを否定しているあとがきですよ、あれは。
藤居が読み違えただけ。

吉川はいやしくも
藤居や宮本のような素人とは違うんだから読めば間違えなかったでしょ、たぶん。
英文アブストラクトのまとめは的外れなこともあるようだけど。

でもまあ、本人としてはキャラ使い分けてるつもりなんでしょうから。
大地君が名古屋の子で、名大病院に行ったら
ネット上でのような振舞いはせず
自分がafcpであることはおくびにも出さず
大地君をひとりの患者として正当に扱ったかもしれませんね。
いいお医者さんをちゃんとやったのかもしれない。

そうしたら、それなりに「いいところを伸ばす」治療ができたかな?

そのへんはわかんない。
だって「いいところを伸ばす」ってやっぱり修行ですよ?
修行否定派には無理なんじゃないかなあ。

でもまあね、修行否定派の先生たち多いみたいですね。

先日も当事者の方が正論吐いてましたよ。

〜〜〜〜〜〜

「出来ないことはやらなくていい」だと私、この世の9割の仕事はできませんけど・・・。
出来るようになる方法をお医者さんが知らないだけじゃないかな〜って思いました。

〜〜〜〜〜〜

ほんとにそう。

「出来ない子」って勝手に決めてるのはむしろ医療じゃないの?

それを「なんだかなあ」って感じている保護者・当事者は多いんですよ。

その子がどういう適性を持っているのか
決めるのは医療や福祉じゃありません。
社会です。就労の場面で言えば、企業です。

医療や福祉の仕事は育てること。
育った子たちに居場所を与えるのは、社会です。

親御さんたちどころか、本人たちまで
「先生が一生の生活の面倒見てくれるわけじゃないのに」って声、多いですよ。

で、修行否定派にうんざりしている方たちが
花風社の本を待ってくださっているわけです。

まあこういう風に、今って発達障害をめぐって
意見の違いは色々あるけど、たぶんね

=====

自閉症を情緒の問題と深読みするのではなく
もっと物理的な対応で解決できることが多い。

=====

このへんまではかなり多くの人が意見が一緒なんだと思います。
自閉症に関して一通りの知識があればね。

そのあと
その「物理的な対応」を環境方面に何パーセント求め身体方面に何パーセント求めるか

そのへんが割れてるんだと思いますね。
修行否定派の人たちは環境方面(含社会)への要求パーセントが大きい。

それに対し
「社会の理解には限界があるから自分でやれることはやろうよ」っていう人たちが
神田橋先生の本を読んだり
今また脳みそ先生の本を待ってくださっているわけですね。

「脳の可塑性」をどの程度に見積もるか。
脳の可塑性を高める方法を研究するかどうか。

そのへんが分岐点なんだと思いますね。

東京タワー明かりが灯ったらしいですね。
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