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“不十分な堤防”全国2000キロ
9月5日 4時6分

“不十分な堤防”全国2000キロ
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7月の九州北部豪雨では、堤防が決壊するなどして氾濫が相次いだため、国が、全国の堤防を緊急に調査したところ、高さや強度が不十分な堤防が、2000キロ余りにのぼることが分かりました。

7月の九州北部豪雨では、熊本県の白川や福岡県の矢部川、大分県の花月川など九州各地の河川で氾濫が相次ぎました。
このため国土交通省は国が管理する全国109の河川を対象に、堤防の高さや強度を緊急に調査しました。
その結果、熊本県の白川のように堤防の一部が低いため、川の水が堤防を乗り越え氾濫する危険性がある区間は合わせて1500キロ余りにのぼりました。
また福岡県の矢部川のように、堤防や地盤に水がしみこみやすく川があふれなくても決壊する危険性がある堤防は、合わせておよそ1000キロでした。
さらに大分県の花月川のように、堤防が川の流れで侵食され、決壊するおそれがある堤防はあわせておよそ200キロでした。
109の河川のすべてでいずれかの危険性があり、国土交通省は、合わせて1万3千キロ余りに及ぶ堤防全体の16%にあたるおよそ2200キロの区間で、高さや強度が不十分なため対策が必要だとしています。
国土交通省は、順次、対策を進めるとともに、被害のおそれがある地域の情報を提供し、住民の避難に役立ててもらうことにしています。

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