広島・小6監禁:果物ナイフで脅す かばん内に正座強要
毎日新聞 2012年09月05日 12時41分(最終更新 09月05日 13時10分)
広島市西区の小学6年の女児(12)が旅行かばんに入れられて連れ去られた事件で、監禁容疑で逮捕された成城大2年、小玉智裕(ともひろ)容疑者(20)=東京都世田谷区祖師谷3=が果物ナイフで「静かにしろ」と女児を脅し、かばんに閉じ込めたことが広島県警への取材でわかった。女児は県警に「怖くなってかばんに入った」という趣旨の説明をしているという。
一方、県警は5日、小玉容疑者が使った旅行かばんを公開した。身長約150センチの女児は保護された際、体と足を折り曲げた状態でかばんに入れられていた。
逮捕容疑は4日午後9時ごろ、広島市中区の路上で、旅行かばんに女児を閉じ込めた状態でタクシーのトランクに監禁した疑い。県警は動機などについて小玉容疑者から事情を聴くとともに、未成年者略取の疑いでも捜査する方針。
県警によると、JR西広島駅(同市西区)近くの塾から帰る途中だった女児は、バス停で母親の迎えを待っていたところ、面識のない小玉容疑者から声をかけられた。その際、小玉容疑者は女児に果物ナイフを見せて脅し、人けのない場所に連れて行った。そして、「(かばんの中に)正座で座れ」と命じたという。