慰安婦:インディーズ女性歌手15組が支援活動

アルバム発売、来月には写真展・コンサートも

 ソウル・弘益大エリアを中心に活動してきたインディーズ(自主CD制作などの活動を展開するアーティスト)の女性歌手たちが、旧日本軍の慰安婦として被害を受けた女性たちのために、コンピレーションアルバム(複数の歌手の楽曲を集めたアルバム)「話して下さい」を制作し、28日に発売した。

 このアルバムにはソン・ウンジ、ハン・ヒジョン、チョン・ミナ、オ・ジウン、ソヒ、イ・サンウン、チヒョン、ムキムキマンマンス、シワ、トゥミョン、ファン・ボリョン、ナム・サンア、カンホタルリム、トランポリン、フィルの15組が参加。元慰安婦を慰め、暴力と戦争に染まった現代史の傷を包み込もうという趣旨で作られたフォーク、ポップ、エレクトロニカ(電子音楽)、ロックなど多様なジャンルの歌16曲が入っている。

 CD発売に先立ち、歌手たちは今年5月、弘大前でアルバム制作費用と後援金を集めるために、CDと同名のコンサートを3回行い、音楽で元慰安婦たちを支援する活動を始めた。今回のアルバム売り上げによる収益金は、元慰安婦たちのために使われる。

 今回のプロジェクトを主導してきたソン・ジウンは「音楽を通じ、つらい人生を送ってきた女性たちだけでなく、現在暴力にさらされているこの時代の女性たちをいたわり、共に話をしたかった」と話した。

 「話して下さい」プロジェクトは、コンサートとアルバムに続き、来月にソウル市内の竜山アートホールで同名の文化イベントが開催される。まず来月10‐14日、竜山アートホール展示場で写真展が行われる。さらに11日は竜山アートホールでドキュメンタリー映画『オレの心は負けてない』を上映し、12日にはアルバム制作に参加したミュージシャンのうち10組が出演するコンサートが開催される予定だ。

鄭智燮(チョン・ジソプ)記者
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