自殺率全国ワースト1位が続く山梨県は4日、自殺防止対策の行動指針をまとめ、自殺する人が多い場所として知られる「青木ケ原樹海」で自殺をテーマにした映画やテレビの撮影を禁止する項目を盛り込んだ。
県によると、2011年の県内での自殺者は312人。人口10万人あたり36.1人で、07年から5年連続で全国最悪になっている。うち2〜3割は県外者が占めているといい、その要因として青木ケ原樹海の存在がある。
県はマイナスイメージを拭おうと、これまでも撮影などで樹海に入る場合は事前に県に申請させ、自殺を助長するような内容の場合は許可しておらず、今回、改めて指針に明記した。石原慎太郎・東京都知事が総指揮した映画「青木ケ原」も昨年8月に県に申請があった際に断ったため、静岡県で撮影されたという。