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たけし監督ニヤリ ベネチアで拍手4分間

上映後、観客から拍手を受けて笑顔を見せる北野武監督(撮影・小林千穂)
上映後、観客から拍手を受けて笑顔を見せる北野武監督(撮影・小林千穂)

 【ベネチア(イタリア)3日(日本時間4日)=小林千穂】ベネチア映画祭で北野武監督(ビートたけし=65)の新作「アウトレイジ ビヨンド」(10月6日公開)の公式上映が行われた。北野監督は総立ちの拍手が鳴りやまない中、4分間ほどで照れながら退場した。金獅子賞(グランプリ)を獲得した97年「HANA-BI」の上映では10分間以上の拍手を経験しており、「もうちょっといれば抜いたかな」とニヤリ。強い手ごたえを得た様子だった。若松孝二監督(76)の「千年の愉楽」もオリゾンティ部門で上映された。

 エンドロールが流れ始めると、観客は総立ちになった。上映された映画祭メーン会場は1100人で満員だった。場内に明かりがともると総立ちの拍手が続いた。北野監督が右手を上げて手を振ると、拍手はうねりをあげるように一層大きくなった。拍手は終わらない。北野監督は両手を腰に当て、「えっへん」ポーズでおどけたり、頭や首の後ろに手を当てて照れた。関係者と握手を交わし、再び観客に視線を向けたが、場内が静まる気配はいっこうに訪れない。ますます大きくなる拍手を浴びながら、北野監督は周囲を促し、照れながら退場した。拍手は4分間以上続いた。

 「もうちょっといれば『HANA-BI』の10分を抜いたんじゃないかな」。上映後の取材では笑顔を見せながら、ちょっぴり悔やんだ様子を見せた。15年前の同じ会場。10分間以上浴びた総立ちの拍手を思い出していた。

 8回目の参加となるベネチア映画祭。日本出発前もベネチア到着時も淡々としていた。賞レースにも今回は関心が低い。そんな北野監督は上映を終えると「ホッとしちゃったよ」と話した。「日本の人たちって、こういうところに普通に来られると思ってんだよね。困っちゃう」。グランプリを競うコンペティション部門に選出されただけでも名誉だと感じている。

 上映前から指笛や歓声の大歓迎だった。レッドカーペットでは観客にサインや握手をした。「上映中に途中で帰られないように」と冗談交じりに理由を話したが、15年前に自分を認め、世界に送り出してくれたベネチアへの感謝だった。

 東西の巨大暴力団組織の抗争を描いた作品。暴力描写だけでなく、裏切りや駆け引きなど物語が取り上げられていることにも満足した。「会見でも質問が濃くて、ストーリーに食いついてると思った」。それでも「関西弁と関東弁のガラの悪いののしり合いだけど、言葉、分かったかな」と照れ笑いした。授賞式は8日(日本時間9日)。

 [2012年9月5日7時5分 紙面から]





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