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【サッカー】

香川 疲れ吹き飛ばす

2012年9月5日 紙面から

日本代表合宿に合流、軽快な動きを見せる香川=新潟市内で

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 ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第4戦のイラク戦(11日・埼玉)に向け、新潟合宿中の日本代表は4日、ザッケローニ監督の指示の下で約1時間半、戦術を確認する練習メニューなどを消化した。この日、欧州組のMF本田圭佑(26)=CSKAモスクワ=、DF長友佑都(25)=インテルミラノ=、FW香川真司(23)=マンチェスター・ユナイテッド=らが帰国し、全選手が合流。香川はビッグクラブへ移籍した重圧などで疲労感をにじませながらも、強化試合のUAE戦(6日・東北電ス)へ意欲的な姿勢を強調した。

 日本が誇る10番が、わずかな、しかし確実な異変を感じさせた。報道陣に再公開された全体練習後のクールダウン時、普段はシュート練習やランニングで積極的にトレーニングを締める香川が、ピッチサイドに寝転がってストレッチに終始した。「今日はちょっと疲れていたから」。コンディションについてあまりネガティブな発言をしない男が、この日は「疲れ」という言葉を連発した。

 その原因は当然、世界最高峰での奮闘だ。今季移籍したマンUでは開幕から3試合連続で先発出場。マンUサポーターが選ぶ8月の月間MVPに選出された。ただ、直近2日のサウサンプトン戦では精彩を欠き、後半16分に途中交代。「フィジカルは、プレミアはより激しいものがある。まだまだ課題を感じている」とドイツとの違いを実感した。さらに「チーム内での争いは激しいので、1試合でも立場も評価も変わる。毎試合結果を出さないといけない」と、精神面でも強い重圧を感じていることを明かした。

 慣れない環境で積もった心身の疲労を抱えたまま、長距離移動を含む中3日で臨む国際Aマッチ。それでも香川は言い切った。「ドルトムントでも(過密日程は)そうだったし、そんなに変わってはいない。そういう中で戦えているのは、(疲労によりチームで)出れなくなるリスクもあるけど、充実しているし、今は代表でしっかり切り替えてやらないと」。UAE戦は、その言葉を証明する最初の舞台。“マンU移籍症候群”を乗り越え、世界最高峰のチームでよりたくましくなった姿を、日本のファンに見せつける。 (宮崎厚志)

 

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