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【サッカー】

猶本 涙の誓い 「もっとうまくなりたい」

2012年9月5日 紙面から

◇U−20女子W杯<第9日>日本0−3ドイツ

 ▽4日、国立▽準決勝2試合

 こらえていたものが最後にはあふれ出た。スタンドへのあいさつに向かう途中で、MF猶本はスタッフに抱きかかえられながら顔を覆った。

 「前半、ドイツのパワーとスピードにやられてしまった。初めての体験でした。やられてしまったけど経験できました。世界はこんなものかと思った。もっとうまくなりたいと思った」。まだ、うっすらと目に涙をためながら猶本は話した。

 「ボールを奪われないボランチ」を目標に練習を積んできた。しかし、ドイツの中盤に囲まれるとあっさりボールを奪われた。激しいタックルに何度もピッチの上に倒れ込んだ。

 準々決勝までは相手に詰められようが、余裕でかわせた。かわしながら瞬時に周囲の位置をつかんで攻撃の起点になるパスを送れたが、この試合はボールを奪われなくても、つなぐパスがなかなか出せない。

 「相手のパワーとスピードで慣れるまで時間が掛かりすぎた。後半はボランチが狙われていると感じたので、少し上がったら相手のボランチが混乱すると思った。前半に気付いていればよかった」

 後半には少し修正できたものの、世界との差はまだまだ大きい。ボランチで目標とするなでしこジャパンのMF沢、阪口はドイツのパワーとスピードに対応しながら、互角以上の攻撃を紡ぎ出す。

 「判断スピード、体の強さを1ランク上げないといけない。上げれば全然やれると思います。あんなに上手な選手がいるので楽しみです」。猶本の目は、これからも続くであろうドイツとの戦いに向いていた。 (荒川敬則)

 

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