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福島県への修学旅行など誘致
震災や原発事故の影響によって、修学旅行などの目的で福島県を訪れる生徒が大幅に減っているため、福島県の担当者が4日、都立高校の校長などが集まる会議に参加して誘致活動を行いました。
福島県には全国から毎年、およそ70万人の子どもたちが修学旅行や合宿のために訪れていましたが、震災があった去年は9割がキャンセルとなり、ことしも震災前の水準に戻っていません。
このため福島県は関東地方の学校を中心に子どもたちの旅行を誘致する取り組みを始めていて、4日は、担当者が東京・文京区で開かれた都立高校の校長などが集まる校長会に参加しました。
この中で、福島県観光交流局の星春男局長は「津波や原発事故で被害を受けた被災地以外は平常に戻りつつあり、福島は安心だということを保護者の方々にも伝えてほしい」と話しました。
続いて福島県の担当者が、東京から訪れる人も大学などの部活動の合宿を除いては大幅に減り、厳しい状況が続いていることや、県内の放射線量は原発に近い一部の地域を除いては健康に影響のないレベルであることを説明しました。
福島県観光交流局の星春男局長は「福島県には文化や歴史など魅力が多くあり、旅行のためのプログラムも充実しています。誘致活動に力をいれてなんとか震災前の数にまで戻していきたい」と話していました。
09月04日 15時14分