大使車襲撃:男2人を行政拘留…中国当局、逮捕・起訴せず
毎日新聞 2012年09月04日 21時22分(最終更新 09月04日 23時39分)
治安管理処罰法は、公共秩序を乱すことを禁じる規定で、当局の裁量で処分を決めることができる。処罰の種類は▽警告▽科料▽行政拘留▽公安機関が発行した許可証の没収−−の順に重くなる。罰則は5000元(約6万2000円)以下の罰金か最大15日の拘留が科せられる。
日本大使館によると、公安当局は8月31日、2人を5日間の行政拘留処分とした。公安当局の説明では、2人は動機を「現在の日中関係に不満を持って行為に及んだ」と説明したという。関係者によると、2人は日本国旗を捨てたとも供述しており、日本大使館は返還を求めている。
一方、公安当局は、BMWとは別に公用車の進路をふさいだ北京市ナンバーの銀色のアウディに乗っていた劉という男(27)については最も軽い警告処分とした。アウディは家族連れで、BMWと連携した可能性は低いと見られていた。
北京市公安当局が明らかにしたのは処分した男の名字だけ。国営新華社通信も4日、処分を報じた。