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政府 反日感情の高まりを注視9月5日 4時6分
中国駐在の丹羽大使の乗った公用車につけられていた日本の国旗が奪われた事件で、中国の警察が男2人に行政拘留の処分を決めたことについて、政府は「迅速な対応で日本への配慮が伺える」としながらも、今後、中国国内で反日感情が高まることがないか注視していきたいとしています。
この事件で中国の警察は、丹羽大使が乗っていた公用車につけられていた国旗を奪った男2人について、治安管理処罰法に基づいて、5日間の行政拘留の処分を決めました。
日本政府内では、男らの刑事責任が問われないことについて、「中国の法律に基づいた対応で、より厳しい処分を求めることはできない」としながらも、その理由や経緯などについては、中国側に説明を求める必要があるという意見が出ています。
ただ政府は、日本側が迅速な捜査を求めてきた中、中国側が事件の発生から1週間余りで容疑者の処分を決めたことについては、「迅速な対応だった」と一定の評価をしています。
また外務省幹部は、「中国側からは途中経過について細かく連絡があった」として、日本との関係に配慮していることが伺えたとしています。
一方で中国国内では、今回の犯行を支持する意見がインターネット上に書き込まれたほか、沖縄県の尖閣諸島を巡る問題で各地でデモが起きていることなどから、政府は、今後、中国で反日感情がさらに高まることがないか世論の動向を注視していきたいとしています。
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