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国旗奪われた事件 世論見極め対応か8月30日 5時43分
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中国駐在の丹羽大使の乗った公用車につけられていた日本の国旗が奪われた事件について、中国政府は、本格的な捜査を続けているとしていますが、インターネット上には犯行を支持する意見も多いことから、世論の動向を見極めながら、対応を決めていくものと見られます。
この事件は、今月27日、北京市内の環状道路を走行していた丹羽宇一郎大使が乗った公用車が、2台の乗用車に走行を妨げられたあと、無理やり停止させられ、車から降りてきた男に日本の国旗を奪われたものです。
この事件について、中国外務省はNHKの取材に対し、「関係部門が現在、真剣に調査を進めている。日本側とも連絡を取っている」と答え、警察が、日本側から提供された車や男の写真などを基に本格的な捜査を続けているとしています。
これに対し、北京の日本大使館は、速やかな犯人の検挙を求めていますが、これまでのところ、警察から捜査状況について、説明はないとしています。
この事件に関連して、中国のインターネット上には、男らの行為について、賛否を問うコーナーが設けられ、回答者の80%余りが支持しているほか、書き込みには、「われわれの英雄を守れ」などとして、中国の警察が、犯人を検挙することに、否定的な意見も目立つようになっています。
このため中国政府としては、日本側の求めに応じて捜査を進め、犯人を検挙したという受け止めが国内に広がる事態になれば、日本に対し弱腰だという反発が高まることも予想されることから、世論の動向を見極めながら、対応を決めていくものと見られます。
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