GI馬・タップダンスシチーは、どこへ?
(競馬に興味のない方、すみません。今回は競馬ネタ、それもちょっと…なネタです)
タップダンスシチーという馬がいる。
すでに競走馬としては引退しているが、JRA(中央競馬)でジャパンカップ、宝塚記念という2つのGIを勝っている馬だ。
その他にも「金鯱賞」という重賞レースを3年連続で勝っているなど、まず「名馬」と呼んでも差し支えがない馬だろう。
参考:netkeibaの馬情報ページ
http://db.netkeiba.com/horse/1997110043/
タップダンスシチーは競走生活を終えた後、種牡馬として第二の人生、いや馬生を過ごしていた。
しかし、残念ながら産駒の成績も振るわず、わずか数年で種牡馬を引退。
去勢されて乗馬となることが発表されていた。
しかし…そのGIを2勝もした馬が、いまどこにいるのか、どこで会えるのかが分からない。
この記事は、素人の競馬ファン(私)が、タップダンスシチーの所在を調べた途中経過をまとめたものだ。
■「ノーザンホースパーク」にはいなかった
ことの始まりは、今年の夏札幌への家族旅行が決まったことにある。
私はこれを期に、一番好きな馬であるタップダンスシチーに会いに行きたいと思ったのだ。
私が当時知っていたことは、
・タップダンスシチーは種牡馬を引退した
・乗馬として「ノーザンホースパーク」にいる
の2つ。
さっそく、ノーザンホースパークについて調べてみた。
馬好きにはたまらないテーマパークで、一度は見ておくべきところである。
…が、どこにもタップダンスシチーが飼われているという情報が見つからない。
あれ?と思って某巨大掲示板(まあ2ちゃんねるですけど)や、その他情報をあさってみた。すると「ノーザンホースパークを出て、福島の『天栄ホースパーク』(現・ノーザンファーム天栄)にいる」という情報が複数見つかった。
あら、残念…とは思ったが、ノーザンホースパークにはその他の元・競走馬もいることだし、と気を取り直して「帰ってきたら福島に行ってみよう」と考えることにした。
しかしここで、ちょっと気になったので「競走馬のふるさと案内所・東北事務所」
( http://uma-furusato.com/annai/tohoku )
に電話をしてみた。折り返し電話をするということだったので、電話を切って待つこと10分。
係の人から電話があった。
「天栄ホースパークにいるので、電話して見学の申込をしてください」
電話番号も聞き、競走馬のふるさと案内所(サラブレッドの生産などを扱う日本軽種馬協会が運営している)が言うのなら間違いないだろうと安心したのだった。
■すでにいなくなっていた、タップ
札幌旅行から戻った私は、さっそくタップダンスシチーに会いに行くべく、いつなら見学しても問題ないのかを問い合わせてみた。すると、電話口の相手はこんなことを言った。
「もういません」
…どういうことなのだろう? とたんに、胸騒ぎがした。
「4月に関東の●●ファームへ移りました」
それ以上のことは知らない、という。
「●●ファーム?」
その牧場名自体は聞き覚えがあったので、電話を切ってからいろいろと検索してみた。すると、美浦(茨城県。競走馬のトレーニングセンターがある)の近くの牧場であるらしい。
今度は「競走馬のふるさと案内所」の千葉案内所に電話をする。タップの居所ではなく、牧場について聞いたためか、その場であっさりと連絡先を教えてくれた。
見学を受け付けているかどうかもわからない牧場に電話をすることは若干ためらわれたのだが、これしか手がかりもないことと、忙しくなさそうな時間帯を狙って電話すれば…と考えて、かけてみることにした。
■牧場のおばあちゃん
そして、電話。
プルル… 呼び出し音が鳴ること10回。
相手は牧場だし、電話のある場所が遠いのかな、またかければいいか…と切ろうとした瞬間に、相手が出た。
「もしもし」
どうやら、おばあさんのようだ。
「●●ファームさんですか?」
「はいそうです」
ここからが長かった。ようやく、タップダンスシチーという馬がそちらにいないか、と聞くと、ちょっと聞いてくるから待ってくれ、とのこと。
指定された10分後に電話をすると
「いない」
という答え。
「そもそも来ていないのですか?」
と聞いても、よくわからないという。どうやら、今牧場にいるのはおばあさん以外に臨時のアルバイトだけらしく、事情が分かる人がいないというのだ。
(本当はここでもう少しやりとりがあった。おばあさんの昔ばなしも聞いたし…)
では、ということでやっと「2日後に電話してくれれば」という話に持ち込むことができ、電話を切った。
■馬術部へ、行く?
だが、2日後の電話でもらちがあかなかった。
するとおばあさんは、こちらがあまりに困っているようなのを見かねて(聞きとがめて?)か、電話番号を教えてくれといってきた。いつになるかわからないが、必ず事情の分かるものに連絡させるから、というのだ。
丁寧に感謝の言葉を述べて、話を終えた。
その後、私はネットで調べうる範囲でのあらゆる情報にあたってみた。
すると、割合簡単に、なぜいままで見逃していたのかわからないが、こんな情報を見つけた。
競馬好きで知られる、フジテレビの福原アナのブログだ。
読んでみてほしい。
http://blog.fujitv.co.jp/fukuhara/E20120421001.html
4月21日付けで、天栄にてタップダンスシチーに乗った、というものだ。
そこには、こんなことが書いてある。
「大学の馬術部に行く」
と。
ということは、大学の馬術部にいくためにいったん関東の●●ファームに向かったということなのだろうか…。
さらに検索をすすめると「東大馬術部に行くのでは」というような書き込みが見つかった。
そこで、こんどは東大馬術部のサイトを見て見る。
しかし「馬匹紹介」「ブログ」などからはそれらしい馬の存在には気づけず。けっこうな頻度で更新されているので、更新漏れというのもちょっと考えにくいか?
そこで思い出したのが「馬術馬になったのなら登録されているはず」ということ。
以前のエントリ「ファストタテヤマは、今。」 http://takahiro.com/zakki/646.html をご覧いただきたい。
日本馬術連盟のサイトで登録されている乗馬の情報を見ることができるのだ。
このサイトで旧名にタップダンスシチーと入力したが、該当無し。
では、とタップの生年月日を入力して検索したが血統的に一致する馬は該当無し。
馬術馬としての登録もまだない…?
これはいったいどういうことか。
まだ訓練が終わりきっていないから、登録されていないというのか…。
馬術の知識はないから、その辺は類推することもできない。
■牧場「関係者」からの電話。
そして、今日。
携帯に「非通知」の電話がかかってきた。
とると、●●ファームの関係者だという。
以下、大まかではあるが記憶にある限り再現したい。
先方「何か馬をお探しと言うことで」
私「はい、JRAでGIを勝っているタップダンスシチーがそちらにいたことがあると伺いまして」
先方「今はいません」
私「●●ファームさんには来たことがない、ということですか?」
先方「そうではないです。すぐに出ました。あと私も●●ファーム本体ではなく、関連会社の者なのでよくわかりません」
私「関連会社の方なんですか。 すぐに出たということは、一度はそちらに行ったのですね?」
先方「そうですね、それ以上のことはわかりません」
私「わからないって、連れ去られたわけではないでしょう? どこに、まではわからなくても、誰が連れて行ったくらいは…」
先方「……言えません」
私「言えない?」
先方「あの馬もいったん乗馬に下りたわけですよね、乗馬には乗馬の人生…いや人じゃないから馬生か(軽く笑う)、あるじゃないですか。おわかりですよね」
私「はい、私も競馬ファンをそこそこやっていますからいろいろあるのはわかります。ですが、あなたのところしか手がかりがいまのところないんです。…それでも、お答えはいただけない、ということですね?」
先方「すみませんが、これ以上のことは申し上げられません」
私「関連会社の方とおっしゃいましたが、どちらの方ですか?」
先方「申し上げられません」
私「お名前も?」 ※私はすでに身分と名前も先方に伝えてあった
先方「…(少しあって)△△です」
私「わかりました。△△さん、お忙しいところありがとうございます。お手数をお掛けしました」
先方「いえいえ、何もお伝えできずすみません」
文章に直すと、ちょっと厳しいやり取りのようにも読めるが、実際には淡々と(相手がどう受け取ったかはわからないが)なごやかに会話が進んだ。
先方の△△さんもどこまで事情を理解しているのかわからない。
知らないのか。
もしかしたらほとんど全部わかっていて、言えないのか。
言うと問題がありそうだから、言わないのか…。
■暫定のまとめ
大変残念だが、いったんここで素人調査では限界になってしまった。
ネットでも新しい情報は見つからないし、電話できるところには電話した気もする。
ともかく現時点では
タップダンスシチーがどこにいるのかはわからない
ということだけは(私にとって)確かなことだ。
なお、調べればわかることではあるが、一応牧場名と電話をくれた方の名前は伏せてある。先方からはとくに載せても構わないとは言われているのだが…。
とりあえず、最初の情報元である「競走馬のふるさと事務所」に状況を伝えてみるしかなさそうである。もしくは、競馬マスコミ関係者の力を借りるか…、もしくは、今タップがいる馬術部さん、牧場さんに教えてもらうか…。
一応ライターのはしくれとして、もうちょっとまとまった文章にしたかったのだが、何だかうまくまとまらない。とりあえずの「速報」ということでご容赦いただきたい。
何かご存じのことがある方は、下のコメント欄か、→リンクからたどれる「メールフォーム」でご一報いただきたい。
#競走馬の引退後なんてそんなもんだろ…ということはわかっていても、まさかGI2勝馬が…と思う私です。
##追記## 2012/09/03
現状を伝えるべく「競走馬のふるさと東北事務所」さんに再度連絡してみました。
結果は「私たちの情報も、牧場サイドから『好意で』送ってきていただいているので
その後については追えません」とのこと。
あらためて取材などされるのであれば某ファームの管轄である同所千葉事務所に
連絡して相談してほしい、とのことでした。
他のタップファンのために、とりあえず情報は更新しておいてほしい、とだけ
伝えて電話を切りました。ご担当の方、ありがとうございます。
大変丁寧に対応していただきました。この場であらためて御礼申し上げます。