ここから本文です
[PR] おかげさまで13周年! ヤフオク大感謝祭開催中です

スギちゃん、激白インタビュー 吉本は「給料安く、もうイヤだった」

産経新聞 9月1日(土)9時0分配信

スギちゃん、激白インタビュー 吉本は「給料安く、もうイヤだった」
拡大写真
タレントのスギちゃん(写真:産経新聞)

 元吉本芸人で、事務所移籍後に「ワイルドだろ〜」のギャグで一躍ブレークしたスギちゃん(39)。タカアンドトシや次長課長、スピードワゴンらと同期だった“時の人”が、吉本時代を振り返りながら、「ワイルド」ネタ誕生の秘話や、今後の野望などを明かした。

【フォト】 スギちゃん激白!吉本に「戻る気ないですね」

 −−振り出しの所属事務所は吉本興業だった

 「名古屋吉本です。養成所に1年入って、5年ほど芸人をやって、事務所を変えて東京に出てきました。名古屋時代はそれほど仕事量がなかったんですよ。東京と大阪のはざまの中途半端な位置にあるから」。

 −−吉本のときになぜブレークしなかったのか

 「単純に、実力がなかったですから。名古屋という土地が不利だった面も、あったのではないかな。名古屋吉本にいても、“ニセモン”と言われているような感じで。やっぱり、大阪、東京の吉本が本物ですから」

 −−大阪や東京の吉本に移る手段もあったのでは

 「給料の安さで、もう嫌だったんです。芸人の取り分は1割、吉本が9割。ところが、移籍した事務所はその真逆で、芸人が9割、会社は1割だったんです。単純に金に目がくらんだんですよ(笑)。それに吉本にはめちゃくちゃな数の芸人がいるので、もう俺レベルでは(テレビに)出れないですよ」

 −−吉本の育成システムには、ついていけなかったということか

 「吉本は結構えぐいんですよ。養成所の後輩から聞いた話なんですが、入学金を支払った後に、学生たちを前にした講師が『お前たちを売るつもりはない』と言ったそうなんです。結局、上のクラスが詰まっているから、後輩のお前たちは出にくいよ、という意味なんです。本当に激戦区なんです」

 −−最初は漫才で売り出していた

 「漫才だけでなく、コントも、何でもやっていました。結局、大会での結果でしか、売れないと思うんです。M−1グランプリやR−1ぐらんぷり、キングオブコントなど、出られる大会は何でも出ました。20回は下らないんじゃないですか。でも、3回戦の壁は越えられなかったですね。今年やっとR−1で決勝に進めた。それまでは、武器になるモノがなかったですね。漫才も平凡なものでしたし」

 −−なぜ、今になってブレークしたと思うか

 「それまでは、何も考えずにやってきましたからね。俺はあんまりスタンスを変えずにやってきましたから。意外と時代があってきたんじゃないかな。バカっぽい感じが、やっと受け入れられる時代になったのかも。知人の芸人が分析していたんですが、東日本大震災などがあって、日本全体が沈んでいる時期に『どうしようもないバカが現れた』と受け入れられたんじゃないかな。ばか笑いしたいときに、シュールなコントをしていても仕方がないし。漫才というよりも、何も考えていない変な奴がきた、と思われてるんでしょうね。能天気な野郎が出てきたと」

  −−「ワイルド」のネタが生まれた背景は

 「ピン芸人になってから、キャラをころころ変えました。馬鹿(ばか)大将、おっぱい先生、節子、ぷーちゃん、などなど。昨夏にワイルドスギちゃんが誕生したんです。3年間で20以上もキャラを変更したんだぜぇ。ワイルドだろ〜。

 昨年8月までのキャラは『アイドル・スギちゃん』で、80年代アイドルが歌って踊って、自虐ネタで笑わせるキャラでした。ただ、そろそろお客さんの飽きを感じていたんです。舞台上で急に、キャラを変えたい衝動に駆られて。ネタの途中で、アイドルの衣装を脱ぎ捨てて、上半身はだかになって『スギちゃん、もうアイドルは卒業して、ワイルドになるぜぇ』と。

 自分でも予定していなかった突然のキャラ変更で、衣装も髪形もアイドルのまま。小道具のコーラもなし。準備が整ってなかったのに変身してしまったんです。そうしたら、ドカンと受けて、手応えがものすごくありました」

 −−たまたまの産物だった

 「売れる売れないなんて、紙一重ですね。ワイルドのネタは、偶然の産物だったんです。それまでは、車の運転で例えれば、ギアがなかなか入らないネタだったんです。序盤あんまり受けなくて、中盤でちょっと受けて、終盤でまた落ちるという感じ。なかなか乗っていかないんですね。

 でも『ワイルド』っていえば、何を言ってもうまく運ぶので、ギアがスムーズに入っていく感じ。このスタイルは、やりやすいと感激しましたね。よくできた偶然の産物でした。シモネタじゃないし、子供がマネしてもいいし。全部うまくいった感じ。なにいっても、最後に『ワイルドだろ〜』といえば完結するわけですから。なんて万能の言葉なんだろうと、後々思いました」

 −−ワイルドのネタは応用が利く

 「ワイルドのネタは、バリエーションがつくりやすいんです。みんが普通にやっていることをちょっと変えればいいだけ。笑いの型としてよくできているんです。それまで、どうすれば売れるんだろうと考え尽くして、無に近い境地に達したとき、何でも“はまる”正解を見つけることができた。自分なりに、真剣にやってきたから、運良く人生の転機が訪れたのかなと思います」

 −−ワイルドをはじめ、潜伏期間に蓄えたネタは、たくさんあるのでは

 「出していこうと思ったんですが、テレビで通用するものが、ひとつもなかったんです。それが大問題ですね。しいていえば、おっぱい星人があるんですが。シモネタなんで…。新しいネタをつくっていかなくちゃいけないんです」

 −−ネタが少ない分、今後についての不安もあるのでは

 「これが不思議と不安はないんですね。行き当たりばったりで生きていますから。何かにぶつかれば、何かが生まれると思っているんです。これまでに、いろんなキャラクターをやってきましたが、何かにぶつかるから生まれてきたと思うんです。ぶち当たって、思いついて、何かをやる。だから続けてこれたんだと思うんです。今はまだ生まれてないけど、そのうち何かが生まれるんじゃないかと思ってます」

 −−「自分は一発屋」と自虐ネタで使っているが  「一発屋は恥ずかしいことじゃないと思います。歌手で言えば、1曲当たったという感じ。2曲目を当てるのは大変ですが、ワイルドから、どういう風に方向転換していくのかは、今年の10月くらいでいいんじゃないですかね。いま策を練っていても、時代にあうかどうか、わかんないじゃないですか。あんまり早い内に新ネタを出しちゃったら、年を越せないですよ。

 ユニットをやれば何か生まれるんじゃないですか。いい加減でいいんですよ、人生なんて。俺はたまたまうまく転んだのがブレークのきっっかけになったんですよ。たまたまです。自分で考えても、どうにもならないですよ。そこは他人任せでいいんじゃないかな。ワイルドだろ〜(笑)」

 ■スギちゃん(すぎちゃん)…本名・杉山英司。愛知県出身。サンミュージックプロダクション所属。ピン芸コンクール「R−1ぐらんぷり」で今年、準優勝したのをきっかけにブレークした。

最終更新:9月1日(土)17時55分

産経新聞

 

スギちゃん

俳優・お笑いタレント・リポーター スギちゃん(スギチャン)
誕生日:1973年 08月24日
星座:おとめ座
出身地:愛知
血液型:B

この話題に関するブログ 1件

関連トピックス

主なニュースサイトで スギちゃん の記事を読む

注目の情報
少女マンガ 週替わり無料 少女マンガ 週替わり無料

人気コミック合計20巻分が、なんとタダで読めちゃう♪集英社少女マンガ週替り無料キャンペーン
期間限定、9月24日まで
PR
ブログパーツ

エンターテインメントトピックス

注目の情報


Yahoo!ニュース公式Facebook
PR