室伏当選無効:JOC理事「提訴で解決策探る」

毎日新聞 2012年09月03日 20時38分(最終更新 09月04日 00時50分)

CASへの提訴を発表するJOCの野上義二理事(左)と平真事務局長=東京都渋谷区の岸記念体育会館で2012年9月3日午後5時、芳賀竜也撮影
CASへの提訴を発表するJOCの野上義二理事(左)と平真事務局長=東京都渋谷区の岸記念体育会館で2012年9月3日午後5時、芳賀竜也撮影

 ロンドン五輪期間中に行われた国際オリンピック委員会(IOC)選手委員選挙で陸上男子ハンマー投げの室伏広治(ミズノ)が選挙活動違反を問われて当選を無効にされた問題で、日本オリンピック委員会(JOC)は3日、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に当選無効の取り消しなどを求めて提訴すると正式に発表した。

 東京都内で記者会見をした選挙対策責任者の野上義二JOC理事は「提訴は3日が期限。これまでもIOCと話し合いを行ってきたが、これからも並行して双方に納得のいく解決策を探る努力をしていきたい」と述べ、提訴は解決の一手段との考えを強調した。

 室伏は五輪期間中、自身の写真が入った反ドーピング活動のポスターを選手村に掲示した行為など複数の点が選挙違反に当たると判断された。違反に当たるかどうかを事前にIOC側から情報収集すべきだったのではないかとの質問には「解釈の範囲を事前に詰め切るのは非常に難しい」と説明した。

 20年東京五輪招致への影響も懸念されるのではないかとの問いに、野上理事は「関係ない話。なぜ影響があるのか」と気色ばんだ。【芳賀竜也】

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