中国:1500社余りの外為サービス利用を停止-資本流出対策か
9月4日(ブルームバーグ):中国国家外為管理局(SAFE)は1500社余りの外為サービスの利用を停止した。中国からの記録的な資本流出に歯止めをかけようと、当局が対策を講じている可能性がある。
SAFEはウェブサイトに3日掲載した声明で、対象となる企業は8月末時点で一切の事業をしていない「ペーパーカンパニー」だと説明した。SAFEはまた、違法活動を理由に約700社の決済や両替を含む外為サービス利用を制限した。
野村ホールディングスの中国担当チーフエコノミスト、張智威氏(香港在勤)は電話取材に対し、「資本流出が最近かなり激しいため、抜け穴をふさぐ対策の一環かもしれない」と述べた。中国は4-6月期の資本収支が714億ドル(約5兆6000億円)の赤字となり、1998年からの統計で最大の四半期赤字を記録した。
原題:China Ceases Foreign-Exchange Services for Over 1,500Companies(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:香港 Fion Li fli59@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:James Regan jregan19@bloomberg.net
更新日時: 2012/09/04 16:58 JSTニュース一覧
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