定型発達者もつらい…かな?

花風社・浅見淳子のブログ

白くま母さんからそらパパなる人物への手紙

2010-05-31 15:51:11 | 日記
先般ここに掲示しました「大地君からそらパパへの手紙」にご両親の手紙を添えて
ぶどう社さんへ転送をお願いしました。
ぶどう社さんは転送の労を取ってくださいました。
それは、ぶどう社さんに近い筋の方からの「そらパパさんの攻撃はひどすぎる」というお口添えのおかげでもあります。
ぶどう社さんは最初「メールで直接やってください」という反応だったのですが
そらパパなる人物が、他人の電子文書をどんどん「さらす」以上
メールで連絡を取るのは避けたいというこちらの気持ちをお伝えいたしました。
その意を汲んでくださったことに感謝しております。

私は本名も居所も明らかにして活動しています。
その私と同じ条件で話し合いのテーブルについてもらいたい。
ぶどう社さんを巻きこまないためにも、そらパパなる人物あるいはその代理人が私に直接連絡をしてくるのを待っています。

大地君ママからの手紙をここに掲示します。
ご本人が言っているとおり、大地君に対する攻撃と花風社あるいは浅見に対する攻撃は別物と私たちは考えています。
けれども完全に別物とも言えません。
私は版元として著者を守る義務があるからです。昨年の裁判のときと同じです。
昨年の裁判の相手も、そらパパなる人物と同じようにネット上で偽の情報を流し、違うなら証明せよと迫りました。同じ構図です。
おそらく発達障害の本を手掛ける以上、何度でも何度でもこういう人が出てくるのでしょうね。

さて、白くま母さんからの手紙です。
この手紙をここに貼る理由は
ここが一番お客が多いからです。それだけのことです。

=====
そらパパさんへ

こういった形で連絡をとるのは私の流儀に反しますから、こういう事はしたくはなかったです。でも、どうも誤解をされているようなので、はっきりさせておきたいと思います。

あなたが花風社にどんな意見があろうが、浅見氏に不満があろうがそれは私たちとは関係がありません。お二方でとことんで闘うなり、話しあいでも何でもしたらいいです。

私が許せないのは、あなたが花風社や浅見氏を攻撃するために、私どもの息子である大地を利用した事です。

はじまりは…大地の著書の冒頭の三行の文からです。

そこから、ある事ない事を勝手に想像と憶測で膨らまし、立ち読みレビューという形で花風社への攻撃文が書かれました。

そこまでは私たちは我慢しました。しかし、あなたは大地の文章をその後も勝手に利用し、同じように花風社や浅見氏への攻撃に利用しました。

出版から半年、この件に関し私どもはどこにもこの事は話した事はありません。

でもあなたのした行為を、私は同じ親として理解することが出来ません。他者を攻撃するために子供を利用してよいものでしょうか。

人の親がする事とは思えません。

あなたは『自閉症児の理解のために、発達障害児を守るために』そういう思いで活動をされているのではないのですか?

あなたも子供の親ではないのですか?

こういった意見を私がツイッターで書きこんだ時は、あなたはすぐに大地や藤家さんの書き込みを消されていました。少しは悪いと思ったのでしょうか。

自閉症や発達障害について多くの事を学んでいるあなたですからご存じだと思いますが…

大地のような子は自分の思いや考えを言葉や文章にするのは大変な作業です。たった2〜3行の書き込みに何時間もかけて言葉を絞り出します。

一度ワープロに打ち、コピペして書き込みます。メールもそうです。時には何日もかけて書き上げます。

大地ほどではないにしても、藤家さんもそんなには変わりはないと思います。そんな人たちの文章をあなたは無作法な方法で悪用したのです。

大地の手紙を読み、あなたは自分は傷ついている。と、仰っていました。自分は被害者だとも書かれていました。

あなたがされた事で、あなたが守ろうしている当事者を傷つけた事にどうして気がつかれないのですか?

傷ついたのはなにも大地だけじゃないです。藤家さんも同じです。誰かに何かを言われるのではないか? そんな恐怖にかられたと仰っています。

私の言っている意味が解らないのなら、どうか奥様と話し合われてみてください。

お子様を大切にされている奥様なら、親としての私の気持ちをご理解いただけると思います。

正直、私はあなたがどこに住んでいる、どんな人なのか解りません。あなたが花風社を攻撃するためには、何をするのか解らない人だと思っています。

それにまた大地を利用されては困ります。私たちは親として、大地をしっかり守っていく覚悟はできています。

大地はあなたには何も被害を加えてはいません。もし、大地があなたに攻撃をしたというなら書面にして教えていただきたいです。

私たち闘う相手がどこのどんな人物か解らないので、あなたの版元であるぶどう社の社長様へ情報の開示をお願いしました。

ネットで憶測で書きこむよりは、まっとうは方法だと私は思います。

また、私どもは、出版にあたり花風社といくつかの契約を交わしております。

その中の一つに、どんなバッシングや攻撃からも花風社は必ず守ります。大地君とその家族を傷つけたり、追い込むような奴らから全力で守ります。
というのがあります。大地を守るためには、花風社さんの力も借ります。

今後も縁があれば、大地の文章が書籍化されるかもしれません。私たちは出版に際し、花風社さんから強く約束させられた事があります。

「8歳の子供でも著書が出る以上は立派な表現者であり発信者だ。モラルに反する行為をした時は絶版します。」

私どもはこれを「他の著者や版元の聖域を侵してはいけない。」と捉えています。もしかしたらそう意味じゃないかもしれませんが…

ですから、私たちは今までもこれからも、あなたがなさる事に意見するつもりはないです。

あなたがどんな療育や子育てをされるのか、子供の将来にどんな展望を描かれるのか…私どもには興味がありません。

ですが、ご自分の目的を達成させるためや、他者への攻撃に我が息子を利用するなら、どんな方法をとってでも私はあなたを許さないでしょう。

私が間違っているのか、あなたが間違っているのか…よく考えていただきたいです。

私はネットは公の場だとは思っていません。無責任に吐かれる他の人の意見を聞くつもりもありません。

あなたが解らないのであれば、あなたに解る方法で教えて差し上げたいと思います。

中田大地の母
5月31日

*本文の無断引用・転載を一切禁じます。 花風社 代表取締役 浅見淳子
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修行系への応援

2010-05-31 07:25:38 | 日記
さてさて、昨日大地君からこういうメールがきました。

=====

大大大博士の本をたくさんの人が買って読んでくれるのは嬉しいです。
みんなが喜んでくれるのが一番です。
浅見さんは自閉症は治せないです。でも、自閉症でも頑張れる事をみんなに教えてくれる人です。

大大大博士や岩永先生や栗林先生みたいな人がそばにいる人は幸せです。
いない人たちはやっぱり本を読んだらいいです。

お姉ちゃんみたいに頑張る人を知ると勇気がモリモリです。自閉症を理由にあきらめちゃ駄目だなって解ります。

岩永先生の話はきっと、毎日の生活を楽しく過ごしたり工夫したりするのに便利な事がいっぱいあります。

大大大博士は自閉症と仲良くするコツを書いてくれたと思っています。

人間はみんな違うから、全部100%役に立つのは難しいと思います。

それにすぐに結果が出るものはないし、どの方法が一番かは神様でも難しいと栗林先生は言いました。

それでも、かんばる気持ちと信じる心があれば無駄な事はないそうです。
みんながそういう思いで、浅見さんが作った本を読んでほしいです。

もうすぐ大地の所にも本が届くと思います。きっと日本中のだれよりも楽しみに待っていたのは僕です。
でも、子供なので全部は読ませてもらえません。大事なところだけファイルにしてもらいます。

パパ、ママ、栗林先生が読んで、大地に役立ててくれればそれでいい事です。だから楽しみに待っています。

何もしないであきらめるよりも、何でも挑戦してみんなが楽しい修行が一番です。

浅見さんはこれで最後とは言わないで本を作ってください。

=====

8歳なのに、私の仕事を的確にとらえているな〜
これほど理解している人は珍しいんじゃないかな、と思いました。

今後私が発達障害の本を作るかどうかは
大地君みたいな「修行系」の書き手と出会えるかどうかによるかな、と思っています。

修行系のお客さまがある程度いるのはわかってきました。

「これからも修行系の出版をお願いします。安全な居場所を提供するのも親の役目なら、その子にふさわしいバリアを乗り越えることを教えるのも親の役目です。社会の中で生き抜ける子に育ってほしいです」

という保護者の声。

「診断を受けて一番傷ついたのは、薬を盛ってあとは環境調整だけするしか打つ手はないという医者や、障害があるのだから頑張らなくていいという支援者の態度でした。これからも修行系の本を出してください」

という成人当事者の声。

そういう人々の声にこたえられる本なら出していきたいです。

でも書き手がなかなかいないよね。

ブログの書籍化は避けたいし。

どうしてかというと、ブログは生き物ですから、本にしたあともどんどん変化を続けますね。

そうすると思わぬ方向に行ってしまうかもしれない。

会ったことのない人間の誤った憶測に基づいた人格攻撃を始めたり。
誤った憶測に基づいてまだ出ていない本のネガティブ・キャンペーンを始めたり。

書籍化してしまったブログがこういう方向に発展するのは版元として不幸。
でも打てる手は多くありません。

できるのはせいぜい、本を絶版にすることくらい。

だから、ブログは書籍化しません。私はね。
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どうして笑うんだろ?

2010-05-30 07:31:50 | 日記
ちょこっと前に気づいた。
5月末までに使わないと無駄になる航空優待券がある。
でも土曜日は講演だ。どうしよう。

というわけで金曜日から土曜日にかけて一泊強行函館旅行に出かけることにした。
金曜日の午前中に入り、お昼を食べて、夕食を食べて、次の日朝市で食べて、早い飛行機で帰る。
そうすれば午後からの杉並講演に間に合う。
天候で飛行機が飛ばない時期じゃないから大丈夫だろう。

金曜日の朝、通いなれた道を羽田へ。
ラウンジにてiPhoneでちくちく仕事をする。
飛行機に乗って函館に着くとちょうどランチタイム。
さっそく海鮮丼とサッポロクラシック。ぷはー!
やっぱり来てよかった、と実感。

それから港周辺をてくてく散歩する。
その間にもiPhoneには書店さんからの注文状況が刻々と入ってくる。
最初に「発達障害は治りますか?」配本が行ったと思われる首都圏の大型書店からまとまった数の追加注文が入っている。
店頭でも動いているようだ。ありがたいことだ。

長い散歩をして、船に乗った。
クルーザー貸切状態で、函館港を一周した。
市場で買い物をして、クール宅急便で自宅に送る手配をした。
それからまたてくてくとホテルまで歩き、ちょっと休んでジムで40分走る。
いい汗をかいた。

おなかが再びすいたところで、夜はお鮨屋さん。
安くておいしい函館のお鮨を堪能。
ビールに続き、久しぶりに日本酒を飲み、夜9時には眠りについた。

というわけで、朝は4時に目が覚めた。
朝市は5時から。てくてくと出かける。
いきなり海鮮三色丼(いくら・うに・かに)をいただく。
ただしサッポロクラシックは自粛。今日はこれから仕事だからね。私ってなんて偉いんでしょう。

要するにただ食べるために函館に飛んだようなものであった。

そしてバスに乗って空港へ。朝一番の羽田便に乗る。
満杯の飛行機は無事に羽田に到着し、私は羽田からそのまま杉並に向かった。

杉並の講演の内容は、また詳しく触れようと思うが
主催者さまのご希望は「保護者でも支援者でもない立場で自閉っ子とつきあった中で見えてきたものを語ってほしい」ということだった。
いつものとおり本音トーク炸裂だったが
その中で「意外と親がわかっていない能力があることがある」
「親は心配のあまり子どもの能力を過小評価することがあるような気がする」という話をした。
それは自閉っ子に限らないのではないか。
愛情があるゆえの過小評価。

たとえば私の実母は、私のことを病弱だと思っている(これ実話)。
なぜかというと、三歳から幼稚園に行くようになると水ぼうそうとか色々流行のものを拾ってきたからだ。
そのあと40年以上病気ほとんどしていないのだが、小さいころの記憶が抜けないらしい。
それだけ幼い私が発熱したとき、心配いっぱいの夜を過ごしたということだろう。

という話をしたらお客さんがみなさん大笑いした。
どうして?
初めて会ったばかりの人たちなのに、どうして大笑いするんだろう?
きっと海鮮パワーでいつにもまして元気そうに見えたんだろうな。

今回の講演は、講演とグループディスカッションの組み合わせで
私もグループに加えていただき、興味深い体験をした。
13時半から17時という長丁場だったが、面白くて疲れを感じなかった。
みなさんお世話になりました。

最近どこに行ってもこう声をかけられる。
「ブログ読んでます」
そう言われると、身の縮む思いである。
ま、縮まないけどね。

写真は北海道で見つけたモーモーキティちゃん。
頑張れ牛さん。口蹄疫に負けるな。
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親なき後の安心

2010-05-28 07:42:10 | 日記
さてさて、「発達障害は治りますか?」に続々ご感想が寄せられていますが
昨日いただいた感想にはちょっと心を動かされました。

「この本を読んで、自分が亡き後の子どもの行く末に少し安心しました」

さすが神田橋先生。
「未来のためにやっている仕事」と言い切る方の著作ならではの力だと思います。

「この子を残して死ねない」
障害児を授かった方が異口同音におっしゃることです。
その方たちに、少し安心していただけたとしたら
版元冥利に尽きるというものです。

小暮画伯の山形取材土産、さくらんぼキティちゃんです。
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昨日あったいいこと

2010-05-27 20:05:10 | 日記

昨日の夕方
「ゆうパック」が到着しました。
中身は色紙。

「浅見淳子さん江 稀勢の里」

おおおおお。
読者の方からのご配慮です。
おまけに稀勢の里関の故郷、茨城の納豆キティちゃんまでついてます。

画伯に額装を頼もう。
と思っていたらケータイが鳴りました。

神田橋先生でした。

そしてまたまたありがたいお申し出が。
たいしたことじゃないかもしれない。
でも私としては、とてもうれしいことだったのです。
内容は秘密。

さてさて、
そこに画伯がやってきて、私は色紙を見せました。
画伯はぴっくりしていました。
ようやく昨日画伯にも遅ればせながら献本。
そのまま私たちは夜の街に繰り出し、タイ料理をたらふくいただきながら
シンハービール→ホッピー→タイ泡盛
とお酒のハシゴをしたのでした。

今日の画伯ブログもご注目。
さっそく読み始めてくださったようであります。

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