統一教会の創始者・文鮮明氏死去

2012年09月04日10時53分

 【CJC=東京】大規模な「合同結婚式」や「霊感商法」などで話題を呼んだ「世界基督教統一神霊協会」(統一教会)の創始者・文鮮明氏が9月3日早朝、韓国・京畿道加平郡の「清心国際病院」で死去した。92歳。8月中旬、肺炎でソウル聖母病院集中治療室に入院、31日、統一教会が運営する清心国際病院に転院して治療を受けていた。

 自らを救世主と称しているところから、その名称にも関わらず、同派を「キリスト教」と見なさない教派もある。

 文氏は、現在の北朝鮮の平安北道出身。早稲田大学付属早稲田高等工学校を卒業。イエス・キリストの霊に啓示を受けたとして、1946年に平壌で宣教活動を開始。朝鮮戦争で南へ逃れ、54年にソウルで統一教会を設立した。58年には日本でも宣教を開始。世界を共産主義から守るとして68年に『国際勝共連合』を創設したが、91年に北朝鮮を訪問、故・金日成主席と会談もしている。

 葬儀は、同教会の聖地とされる「清心平和ワールドセンター」で15日に執行。葬儀委員長は文氏の7男で「統一教会世界会長」を務める文亨進氏。

 統一教会は現在約200国で活動しているとされ、米紙『ワシントン・タイムズ』やニューヨーク・マンハッタンの「ニューヨーカーホテル」も所有していると言われる。

 統一教会は、日本では「子どもを洗脳された」とする信者の家族との間でのトラブルが社会問題化している。

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