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【コラム 撃戦記】

注目される金メダリスト村田の去就

2012年9月4日

 ロンドン五輪のメダリストは、一様に家族や支持者、関係者へ感謝の言葉を述べていた。日本人の気遣いがこんなところにまで浸透してるのかと思うと驚きだった。“極める”のは“自分のため、家族のため”。それが“世のため、人のため、国のため、世界のため”となると思いやりも“窮める”だ。

 ボクシングで48年ぶりの金メダルを獲得したミドル級の村田諒太(26)=東洋大職=が、国体近畿ブロック大会出場後に選手生活に区切りを付けた。それが本当なら、これほどかっこいい“引き際の美”はない。

 五輪という最高の舞台で金メダル。自分のためだったボクシングが妻、子供、親、兄弟を喜ばせ、多くの国民に感動も与えた。その村田がプロ入りを否定し、新たな目標に挙げたのはJOC委員会のスポーツ指導者海外研修員留学だという。

 その一方で、アマチュア国際ボクシング協会(AIBA)はプロの国際大会(WSB)を立ち上げ、各年度優勝者に副賞で五輪参加権を与えるトーナメントを開催している。村田が協会とプロ契約し、アマ連盟に籍を置きながらプロ活動する可能性もある。去就はまだまだ注目である。 (格闘技評論家)

 

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