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【サッカー】

陽子 初ファイナル&得点女王 ドイツ戦で5戦連発だ

2012年9月4日 紙面から

ドイツ戦へ向けた練習を終え、笑顔で引き揚げる田中陽=東京都内で(由木直子撮影)

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 U−20女子ワールドカップ(W杯)に出場している日本代表「ヤングなでしこ」のFW田中陽子(19)=INAC神戸=が5試合連続得点と得点女王を狙う。田中陽は4試合連続5得点と好調。4日に東京・国立競技場で行われるドイツ代表との準決勝は、5戦連発と決勝進出がかかる。所属のINAC神戸へのファンレターが急増中で、同チームでは、昨年の女子W杯後のなでしこジャパンMF川澄奈穂美(26)に迫る勢いの田中陽が、ドイツの大会連覇の夢も打ち砕く。

 フォア・ザ・チーム。ドイツ戦に勝った上で、最後には個人タイトルも手にしたい。田中陽が高らかに決勝進出&得点女王宣言だ。「チームが勝つことが一番です。どういうことができるか、考えたい。意外と5点も取っているんで」と笑い、「チャンスですね。大会前は1試合1得点と考えてきた。得点王に近づけるよう、1点は絶対に取りたい」。

 開幕戦から4試合連続で5得点。ドイツのFWロッツェンとともに、得点ランキングの2位タイにつける。8月30日、準々決勝の韓国戦ではダメ押しの3点目の後には、スタンドの母や中学から高校まで暮らした福島の人たちへ感謝を込め、ラウル(元スペイン代表FW)をまねて、左手薬指にキスをするパフォーマンスを見せるなど、人気はうなぎ上りだ。

 INAC神戸によると、ファンレターは今大会開幕後だけで約200通。今季加入した田中陽は以前「これまでは数十通。増えていたらいいな」と話していたが、特に投げキッスパフォーマンスをした韓国戦後にファンレターが急増。昨年、なでしこジャパンが優勝した女子W杯でブレークしたチームメートの川澄に迫る勢い。イベント参加の問い合わせもあるという。最近は宿舎でも声を掛けられることが増え、「びっくりしてます。自分じゃないみたい」と目をパチクリだ。

 宿舎で時間ができれば、ロンドン五輪決勝のなでしこジャパン−米国戦などを見て過ごす。研究は怠らない。「ドイツのどの試合を見ても、(対戦相手は)慌てている。自分たちは大丈夫。スキを突いていく。周りからも『絶対に決勝に行けよ』と言われている。勝利を目指して、ゴールを取れればいい」。今大会無失点のドイツゴールをこじ開け、この世代初のファイナル&得点女王へ、田中陽がヤングなでしこをグイッと引き上げる。 (関陽一郎)

 

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