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2012年9月3日(月) 20:30 |
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不活化ポリオワクチン導入へ
乳幼児に予防接種が義務付けられているポリオワクチンが、今月から副作用の恐れがないワクチンに切り替わりました。 ポリオワクチンを受ける人の中には、この切り替わりを待って接種しようと考える動きもあるようです。
岡山市南区の三宅医院です。 今月1日からポリオの予防接種が、生ワクチンから不活化ワクチンへと切り替わったことから、この医院には、初日の先週土曜日には20人を超える人が訪れました。 ポリオとは、小児麻痺のことで、ウイルスが口から侵入し、のどや粘膜で増殖して発症する病気のことです。 これまでの生ワクチンによる予防接種では、ワクチンの副作用でごくまれに、手足などに深刻な麻痺を引き起こし、死に至ることがあったといいます。 それに対し、今月から導入された不活化ワクチンは、ポリオウイルスを殺し、必要なだけの免疫を確保したもので、生ワクチンに比べてより安全性が高いとされています。 ポリオワクチンは、生後3か月から7歳までの子どもに4回の接種が義務付けられているため、より安全なワクチンで接種したいと、生ワクチンではなく、不活化ワクチンが導入される今月まで予防接種を見送る人も多かったようです。 実際、岡山市の昨年度のポリオワクチンの接種率は、前の年に比べて15%ほど下がっていることから、岡山市では今月からの不活化ワクチンの導入を待って予防接種をしようと考えている人が多かったからではないかと分析してます。 岡山市保健所によりますと、今年の11月からはジフテリア、百日せき、破傷風の3種混合ワクチンに不活化ポリオワクチンを加えた4種混合ワクチンが導入されるということです。
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