名古屋グランパスのFW永井謙佑(23)が3日、来季の新入団が内定している福岡大の後輩DF牟田雄祐(21)へ“金言”を送った。先にグランパスで2年近く過ごしている経験を踏まえ、「自分を見失うな」と助言。プロ入り後の完全サポートも約束した。
プロの厳しさを知っているからこそ、言えることがある。福岡大の2年後輩で、8月31日にグランパス入団が内定した牟田に対し、永井が早速アドバイスを授けた。「自分を見失わないこと。プロに入っただけで満足する選手もいるけど、そこで満足しないことが大切」。ひたむきに努力し続けろと説いた。
鳴り物入りで入団した永井も1年目は“プロの壁”に苦しみ、Jリーグではわずか3得点。「力を出し切れなかった」と振り返る。一転して2年目の今季は、これまでチーム最多の8得点を挙げるなどブレークした。貪欲にレベルアップを追い求めてきた成果だ。
牟田からは内定当日の31日に電話で連絡があったという。「『よろしくお願いします』と。みんな優しいし、溶け込みやすいぞと話しました」と永井。「アイツはてんぐになるタイプじゃない。ひたむきに頑張るので心配いらないと思う」とエールを送った。
永井の福岡大在学時は、1年でレギュラーを奪った牟田と不思議とウマが合ったという。永井は「入ってきたらかわいがりますよ。常につるんでいるかもね」と笑う。最高のバックアップを得て、牟田のJリーガーとしての戦いが始まりそうだ。 (木村尚公)
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